生きてる実感

[次もあんただったらいいなぁ]
ここはキャパクラじやない指名は出来ん！介護の仕事をしながらの楽しい時間。お風呂を楽しみに早々と洗面器を手に廊下で待っている。[じゃ一番で行くか！]この姿を可愛いと思わぬ者もいるだろうが、それは相手と気持ちが通じてないからなんだ。心や気持ちが通じるから人にも愛着が持てる。
お風呂での楽しみは懐かしのメロディーだ。私がちょこっと歌うと後は歌い継いでくれる。おまけに[そこ、間違ってる]可愛い指摘までがついてくる。
因みに私は店を経営していた頃食事をしている常連に[美味しい？]とよく聞いたもんだ[それ、言われたら不味いとは言えない]
そうだろう。そうだろう。誘導尋問みたいなもんだ。自分が望む方向に相手を誘導する。しかも心から動かすのが人間として最高のテクニック。
人は愛する人に喜んで欲しくて努力するんだ。私がそうだからその辺りの心理は詳しいのよ。
歩く練習をしなかった患者さんが私の名前を呼びながら病室から出てくる姿は可愛いい子供みたいに愛おしい。
こう言う気持ちを利用しては罰が当たります。人の足元を見ないで心を感じていたい。
私は先日、体中から電流が流れるような感覚を覚えた。で、不思議に思い、視線を向けた先にサライの顔と言うか、目があった。
人の意識には凄いエネルギーがある。それを動かすのは何でしょうね。
たまに思うなぁ。
あなたの眼差しに射抜かれ死ぬなら本望です、と。
新坂の目を見たことがない。どんな目をしていたのだろう。