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胸の上で手を組み静かに目を閉じると山名さんの瞳が浮かぶ 感染症だった山名さんは個室にいた それも私には幸いだったのだと思う 山名さんと二人きりになれて無言で話すことが出来た 死にたい…そう呟く気持ちがこみ上げてくるたびに山名さんの瞳を思い出す 今の私の心境はあの時の山名さんと同じだと思う 死にたい、なんて気持ちは言葉に出来ない 言ったとこで虚しいだけだ 死にたいほど辛い、が本当だと思う 誰もその気持ちを理解は出来ない 理解じゃないのかも知れない ひとりぼっちの山名さんに私は静かに寄り添っていただけに思える 未来も過去もない時間がある そこにあなたがいて私がいる それだけで穏やかになれる ざわつく胸の上で手を組むと山名さんの最後の静けさが感じれる こんな風に死んでいったんだ そう思うとなぜかほっとする
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生まれたその日から闘いが始まっていた 闘いに最適な環境に生まれた私には穏やかな生活など想像すら出来なかったのだろう 結婚?した男がまた馬鹿で、穏やかな家庭どころか、私はこの馬鹿男との闘いの日々を過ごし、ウンザリして逃げた そのことに関して、男は[おまえは逃げてばかりいる]とのたもうた 確かに何かから逃げてはいたが、いったい何から逃げているのか、が見当つかなかった あいつと闘うべきだったが自意識過剰と闘うなんて無駄な話だ、と今では思う あの男の顔面を殴りつけ、あばよ、とだけ言えば済んだことなんだが、言えなかった 悪夢でも見ていたようで、あの時期の自分に対する不信感だけがある 職場でも似たような連中に毎度お目にかかる 闘わないことが闘いなんだなぁ、とは思うが、ムラムラと湧き上がる怒りを抑えるのもまた、闘い 内心思っている(自滅しやがれ!)とね しかし、その前に私の方がくたばるかも知れない 要するに死ぬまで闘い続けろ!そう言われているようなないような
職場に向かいながら闘争心を掻き立てる 優しいだけじゃ通せない意志がある 意識じゃ無く、意志なんだろうなぁ 意識なんて甘っちょろいもんじゃない 生まれたあの日から私の命を貫いている何かがある 狡いのは嫌いだが、時と場合に寄りけりだ あの男を知らなかったら、私はまだ人間に対して夢を見ていられたのだろうに
変わらない、それが男の口癖だった 簡単に変われるなら苦労せんがな 不運に恵まれる人間はある意味、神の祝福を受けている そんな風にも思える 天地がひっくり返るくらいの何かがなけりゃ変化を好まないのが人間だ ま、たまには退屈から蛇の道に踏み込む輩がいないでもない [俺は人間だ!]最後まで人間である為にだけ闘う そんな気がする
ソファーでサングラスをかけたまま寝たふりをしていた 実際は不整脈で身動きがとれなかったからなんだが 階段を顔見知りの連中が降りてくるのが見えた
その中の一人が階段の中ほどでソファーに寝ている私に気づき[あ、来てる]小声で呟くと階段の途中で足を止めた 後から降りてきた連中は彼がそこで足を止めたもんだから、訝しげに私の方を見ている
サングラスをかけていれば目の動きが見えない 例の如く意識を消して彼らを観察する 悪趣味だ、と自分でも思う
意識のない人間の前で人が見せる様々な面が面白い 意識がある人間には決して向けないであろう視線をサングラスごしに見ている
ここに来るのは久し振りだ 暫く足が遠退いていた ここには様々な人が来る
さして親しくなる訳でも無く、気ままに過ごし帰る そんな空間が好きだからパチンコ店の常連が私の性格には程よい関わりにも思える 人混みは嫌いだが、パチンコ店は気に入ってる 何かに夢中になっている人を見ていると落ち着くのかも知れない 父親は酒で我を忘れて生きていた 無我の境地になど凡人にはなれるものじゃない だから酒がある 一時でいいから我を忘れられるものに人は夢中になる セックスもそうだったように思う 意識を失うくらいの快楽に至ったためしはないが、あれはあれでストレス解消にもなる パチンコ依存症の人の根底には[寂しい]と言う感情があるように思う
寂しさを忘れさせてくれるほどの眼差しに憧れるのもそんな心理を孕んでいるのかも知れない それが恋愛の条件だろう 自我のない対象は寂しさを癒やしてくれる 自分を消すか、他者を消すかでしかないから
意識を消し、相手に干渉しないことが本質がよく見えるってのもある 意識的に関わると自ずとと距離を感じてしまう 酒で意識不明になったりギャンブルにはまったりもするのも全部自意識からくる寂しさの成せる技に思えてしまう
サライ、君は私がやっと見つけた希望だった 君が持っている情熱が人間へと向かう意志へと変わってくれるのを期待していた 男と女であるより以前に人間であってほしかった
残念でならない 私もかっては怯えていた 今の意識に辿り着くことが寂しく感じた でも、もう帰れない 現実より私は自分の心の真実を生きたい あらゆる欲望を失った世界はあの頃の自分から見たら、荒涼した砂漠のようにも感じられたのだが、そうじゃなかった 如何に自分が下らない欲望に振り回されていたかを知った 経済や愛の奴隷でしかなかった自分を哀れんでいる サライ、君に会った頃私は[死ぬかも…]と予感した 的中したみたいだ
人を愛する苦しみの中で私は何度も死んだ サライ、欲望にしがみつく君の気持ちも分かる 嫉妬や疑惑の虜になっている君にも私とは異なる苦しみがあるのだとも 離れがたい世界がある 私は無言で君にその世界を離れるよう促していた 未熟な人間から愛される苦しみを散々味わったからなんだが サライ、今でも君を心から愛している、と言っても信じてはもらえないだろうが 辿り着く可能性を秘めた人間にやっと出会えた、そう思った さよなら…言いたくない言葉だけど、呟くと、 胸を鋭い剣で刺すような痛みが走る
職場で陰湿な虐めを繰り返す人の気持ちが分からなくなっている 前は多少なりとも理解出来た、と言うよりその世界にいて、違和感を感じながらも過ごせた 違和感と言っても漠然としたもので確固とした意識ではなかった 嫌々ながらも彼らと共存出来ていた それさえ今は苦痛でたまらない 彼らとの距離は次第に開いて、埋めがたい溝すら感じる
子供が生まれ、引っ越した先が今と似たような環境だった 周りの人は明らかに私を余所者として陰湿な目を向けていたのは事実で、私はここは嫌だ!そう訴えた 返ってきた言葉は[どこに行っても一緒だ]あの男らしい言葉だと思う
何もかも諦め生きている男は努力の代わりに諦めを取ったんだと今なら分かる
我慢を美徳とする日本人特有の倦怠感を漂わせた男に私は何時しか苛つくようになっていた 無気力と言う空気に飼い慣らされていくうちに人に迎合する癖が身に付いていたのだろう 今、その反動として彼らへの拒否が激しくなっているようにも思う
神などいない…それでも私は祈ってしまう ここから逃げたい…死ぬことでしか逃げられないなら、それも仕方ない、とも思う 私が人間らしく生きる限界がある 最近、死んだ後の想像が全く出来ない 以前なら、見知らぬ世界への恐怖が多少なりともあった それさえ無くなった ただ、この世界が嫌でたまらない 人間に対して何の希望も感じれないのはたまらなく辛い 誰も愛せないのがいかに辛いことか、愛されないことより愛せない苦しみが孤独を広げていく 子供がいても結局一緒だ 私は母親のようにただ血が繋がっているから、と言う理由だけで彼らを受け入れることなど出来ない 母親は私を受け入れるより自分を押し付けてきた 職場でも家庭生活でもみな似たか寄ったりだ 相手を理解しようとはせず押し付けてくる 拒めば陰湿な虐めになる
闇の中でねじれた意識が私までも絡めようとする 彼らから見たら私はさぞかし馬鹿に見えることだろう 単純なことを複雑にするのはねじ曲がった精神なんだ、と思うのだが、言葉にする気にさえならない ただ、逃げたい
激しい不整脈が起きる度に(もう、いいよ…)ポツリと呟く 救いが死にしかないなら、いったい誰が孤独への道を歩くのだろう そこにしか人間はいないのに


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