勝手に貼るな

電信柱にペタペタ貼るように様々な人が好き勝手にレッテルを張り付けて行く。私しゃ慣れてしまったが、いい気持ちではない。それらののひとつひとつに目を通しながら選択していく。クシャクシャに丸めてポイ！とほかした貼り紙は山程ある。あの時の貼り紙を捨てずに取っておいたら、ポケットティシュ３個位にはなったと思う。もったいない。 何度貼られようと一向に気にならなくなって来た頃、王子様とみまごう方に声を掛けられた。[僕を誘っていただけますか]内心、やったね！と思いはしたがしかし私には釣り上げる自信がなかった。[貴方なら他にも沢山居るでしょう] 貼られたレッテルを気にしていた訳ではない。自分自身を冷静に判断し、そう言わざるを得なかった。今思うと悔やまれてならない。あれからです１０ねんチョツと過ぎたがあれ程の大物にはなかなかお目にかからない。否、逃がした魚は大きいなのか。最近思うのだ。貴方でなくてもいいと、世界は広い。又あの珍しい、見た事のない魚に巡りあう日が来ると信じている。今度こそ釣り上げてやる。 虎視眈々と日々、闘いながらいざという時
に備えている次第でございます。しかし、惜しい。本当に旨そうな魚だった。