にいざかぁ！

辛い時、呼び捨てに出来る人が心にいる幸せがある。にいざかぁ！
思い出したのはサライと郷ひろみさんの歌、声質、内容、様々なんだが。あの頃から頻繁に[帰っておいでよ]囁くような声を聞いていた。昨日も散歩に行き、気が付いたらサライの車を見ていた。
仕事に来てるんだ。それだけを確かめてまた、歩きだした。寂しくないのが不思議。誰かを愛して切ないのに溢れるような思いに満たされていく。
心が愛で満たされている時が人は幸せなんだと感じる。そんな気持ちに再びなれたのもサライのおかげだね。
優しい人が私は好きだった。私を愛してくれているとかじゃなく、優しい人を愛する私がいる。
マザー、テレサやヘレン、ケラー。私が愛してきた人はみな優しい人だった。そう言う人の傍らにいるだけで良かった。サライに逢って、優しい人から愛される幸せを思い出したのかも知れない。
郷ひろみさんの声は空気をいっぱい含んでいて、でも全部は出さないんだ。残りは心にしまっておきたいんだとでも言ってるみたいに聞こえる。
サライは優しいんだけど意地悪なんだよね。そんなサライも可愛いと言ったら怒られるかな。にいざかなら笑ってるだろう。多分、私、今、にいざかの目線でサライを見てるんだと思う。
郷ひろみさんの歌はラッキーだった。にいざかとサライを同時に思い描けるから、音楽聞きながら散歩するのが楽しくて仕方ない。歩いているうちに気が付いたらサライの所に足が向いている。
[いい女、ウヒッ、ウヒッ]
サライは本当に面白くて嘘つきで優しくて素敵だね。
だから、私もお返しが出来る[サライの馬鹿やろう！][てめぇいい加減にせぇよ]悪態がつける。サライは逞しいね。
人を心から愛せる人は逞しい人でないと無理なんだけどね。柔な愛では人類の歴史は更新されないのかも知れない。