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極限状態で愛し合った者同士は相手の苦しみの中に自分の苦しみを重ねてしまう [君を愛したがために俺はこんなに苦しい思いを味わっているんだ 逃げたい 逃げられない…] 愛は憎しみを孕んでいる 一体化したい相手は全くの別の人間でしかないのだが、一体化への憧れ欲望を捨てられないことから来る苦しみがある せめてこの痛みだけは同じであって欲しい そんな思いが相手に対するmasochistな形になる 自分のものにならないのだと薄々感じているのだが、それが許せない 殺してしまえば誰にも奪えない 殺してしまえば愛する者から見捨てられた自分だけがこの空虚な世界に取り残される 愛の嵐と言う映画で描かれていた世界は極限状態で人間が愛し合う孤独を描いている。二人にとって世界は不信に満ちている 何かを信じたい…信じれるものが欲しい 牙を剥いた獣のように相手を傷つけ絶対者であることを覚えさせる 信じれるものを失った人間は独裁者になるしかないんだ ヒットラーのような独裁者になるか、ただ一人の人を独裁者のように愛で縛り付け
る その愛は認めていても形においてやはり許せない私がいる 愛の嵐の中で二人が経験した世界は二人にしか分からない秘密に思える どんな書物にも記されていない孤独で、ただ自分の胸の内だけで悶え苦しむしかない 苦しみが極限に来ると相手をも巻き添えにしなくては気がすまなくなるのかも知れない 無差別殺人も似たようなもんだろうなぁ 偽り、真実を超えた人間の孤独がある
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