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孤独は愛するものがこの世界にいないか、愛する対象から愛されない悲しさであったり、失った時に感じるものに思える 札幌でにいざかと過ごしていた時、私には寂しいと言う気持ちだけが強かった それは多分、私とにいざかの気持ちが合ってなかったんだと思うのだが、あのまま一緒に過ごしていたらいつか気持ちや心も通じたのかな にいざか…人を愛するって寂しいね 逆だったんだ 寂しいから愛するんじゃ無くて、愛したから寂しさを感じてしまう 多分、私がサライを愛さなかったら孤独の意味や苦しみは味わうことは無かった どうしょうもない孤独の闇の中からサライ…と呼ぶ声が私を苦しめる 今日は不整脈がひどくてこのまま死んでくれたらいいのに、と願ったくらいだ どうせ死ぬなら心臓と心の両方を同時に殺して欲しいもんだ 何となく私の命はサライが握ってるんだなぁなんて考えていた サライに殺されるならまっいいか そんなとこだ サライと出会った時の印象は今でも鮮明に残っている 好きとか嫌いとかの感情では無くて、得体の知れない何者かが体内に
侵入してくるような感覚で、防ぎようが無かった 気が付いたらサライは私の分身みたいな存在になっていた サライとは本当に話さないんだ 出会った頃に[サライと私なら体を重ねなくてもセックスが出来るね]そう思ったんだけど、口には出さなかった ただ側にいてくれるだけで幸せな気分になれたからなんだろうなぁ [俺の女]サライが直接言葉で言った訳じゃないけど、何となくそんな空気がサライから漂っていた そう言う風に男から思われるのが嫌で拒んできたはずなんだが、サライなら許せてしまう 誰からも感じたことのない波動をサライから聞いている 最初の頃はにいざかに近い感じがしていて次第にサライ独特の波動に変わって、違和感も感じないんだ 多分、サライはノイズのない心なんだろう 最近、ちょっとすねているんだが、それでもヤッパリサライの波動が押し寄せてくる にいざか、あなたの鼓動は優しいとしか現せないのだけど、サライはそうじゃないの 私が肩書きが嫌いなのは無意識の中の意識みたいなものでもあったんだ 多分、これは
親父の意識なんだろうな なんせ馬鹿親父だからこの世界でいちばん偉いのはだぁれ?ってな感じで彼の中では医者が偉かったらしいのだが、人間にもなれない人がなんで医者になれるんだよ!と言ってやりたいのだが、今頃は天国で酒飲んでんじゃないかな 最初は肩書きに対するコンプレックスからかなぁと思ったんだが、本心からとは思わなんだ だからサライなんだ 馬子にも衣装と言うけどサライは無理!絶対似合わない 野生児剥き出しで礼儀作法もあってないような…でも温かい 私と似ているの 愛する者からしか学ばない 言い換えると愛する者の為にしか生きれない それがサライと私の共通点であり物事の始まりでもある その感覚は子供に近いように思う 愛したいと思っていてもそんな対象がいない世界にいたのが芥川や太宰なんだ だから[走れメロス]なんてのを書いたんだろ
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