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サライ、君にピチピチと弾けるような若々しい女を与えたい 誰にも触れられたことのない処女を
小さな乳房だが、薄紅色の乳首は君の唇に包まれ、固い果実を噛んだようにカリッと音をたてる
はだけられた衣服の上に眠る処女に君はゆっくり目を這わせる 閉じた瞼から首筋へ、首筋から乳房へ、乳房からなだらかな腰の曲線を目で辿る 規則正しく刻まれる心臓が乳房を揺さぶる 静かに女の上に身を屈ませ、乳房にそっと触れ、乳首を噛む 女は一瞬、ピクッと魚のようにしなやかな肢体を仰け反らせるだろう 瞳はますます固く閉じられ、すっかり君のなすがままに身を委ねる まるで美しい楽器と奏者のように快楽の吐息が滴り落ちる なんと美しい欲望
サライ、君はそんな女を探し求めてきたんだろう? 他には何も望まず、ただ一人の女を抱くためにだけ君の肉体、心は創造されたように美しい 神々がこの世界に創造したもっとも美しい創造物は男と女なのだと神は囁く サライを見ていると美しい神話が目覚め翼を広げる サライの首から肩にかけて盛り上がった筋肉に私の欲望が疼く 男の肉体にたいするeroticな妄想を抱かせる 男、女と問わず少なからず人間が抱く欲望がある 誰にも触れられていない未知の生物への憧れと言ってもいいだろう 汚れのない肉体と心は男の欲望もそそるのだろうが、それは女も同じだ
実際にはサライは他の女を抱いたことはあるのだとおおよその想像は出来るのだが、その類のイメージを払拭してしまう 理由はサライには同じ表情というようなものがないからなんだと思う 先に述べた女はサライの心の反映でしかない 表情のみならずサライの反応は生身の生きた人間にしか作り出せない微妙な変化に満ちている 小刻みに振動する細胞で全身が包まれているのだと肌を通し伝わる心地よさがある 私にとってサライはオアシスのようなものだ 妄想も空想も描けない人間が殆どだが、サライはあらゆる空想をかきたてる、と言うとこだ
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