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動物に優しさなんてのは伝わらないのだが、温かいか冷たいかなら伝わるだろう。優しいなんて言葉では語れないぬくもりを感じる人がいる。無機質ではない生きた生命体として。それが何であるのかは私にも分からないのだが、私が心惹かれるのはそんな人間だ。
新坂はその類の人間だったんだろう。文明に染まることもなく人間としての生命体が持っている野蛮さを兼ね備えていたのだと思う。
そう言うのを自らのうちに感じるからこそ自分を律していたのかも知れない。
新坂の優しさの裏に隠された野蛮な野獣は孤独な匂いがする。
これらを読んでいると忘れていた記憶が蘇る。新坂、君はセックスの最中に私に[重くないか?]って聞いたんだよね。普通、そんな時は自分の気持ち良さだけに陶酔してるはずなんだと思うのだが、君は冷静だった。
2日に一度と言う決まりがいつの間にか出来て、それは別れる日まで破られることは無かった。空白の1日は私を連れ遊びに行ったり、飲みにも行ったっけ。
苦学生だったはずなのに、身綺麗に生活していた。大学では土木科だった。
新坂に似合いの職業だね。無口で責任感が強くて…
私は間抜けみたいに見えていたかも知れないけど、私なりに新坂のことを考えていた。子供が出来たかも、と思った時に一応報告はしたんだけど生む気は無かった。それを理由に結婚してしまいそうな優しさが新坂にはあった。責任感から結婚をして欲しくは無かったんだと思う。
家庭には憧れたけど新坂の優しさが怖かった…こんなセリフの歌があるね。私の犠牲になって欲しくなかったんだとわかる。私の不思議な行動の意味は(あなたを苦しめたくない)だったんだけどね。愛されているなんて思いもしなかったから、大阪に勝手に帰ったりもした。
寂しくなって電話をしたら新坂が[僕に黙って何故居なくなるんだ!]凄い剣幕で怒られた時も意味が分かってなかったんだよ私は…私と同じでただ寂しいからなんだと思っていた。そう言うことで責任感じて欲しくはない。だけど、思い出し始めると責任感もあったかも知れないのだが、一緒に居て楽しかったね。やさしかったね。私の間抜けさを楽しんでくれていたよね。[まんがは変わってるね]満面の笑みで私に言ってくれた。我が儘で意固地な私を笑って楽しんでいたね。あの頃は愛されていたなんて全然感じていなかったのに、振り返ると沢山の愛を持っていたのに私はアッサリ手放してしまった。
私にとってセックスは寂しさを癒やす温もりでしかなかった。自分の心を相手に投影した結果だと思っている。
サライに対しても最初はそうだった。寂しいから…そんな気持ちで付き合わされたら迷惑だ…サライの無言はそう言ってる。
サライと新坂は同じ目で私を見る。新坂の目は雪の中で、サライはすれ違いざまに私に目で問いかけてきた。[君は本気か…]その時、私、頷いた。
次の日に行ったらサライが満面の笑みを浮かべ私に微笑んでいたんだ。でも私、また、へまをやらかした。サライも私と同じなんだ…愛されていると言う確信が持てない。持てる訳ないか、なんせ私は天の邪鬼だから。
本音は吐かないんだ。サライ、君の本名は何だろうね。何も知らずに愛する人がいる。新坂も私のことは何一つ聞かなかった。
君が好きなんだ…ただそれだけで他には知りたいとは思わない心がある。
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