携帯から書く日々ブログ
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君は光に住む人を捕らえる闇人。欲望に群がる輩を罠にかけ生き血をすする。人間はみなそうだ。共食いまでするのだ。君が仕掛けた罠とも知らず、群がってくる。
獲物を見つけると君はすかさず食らいつく。相手の好物を餌に。だが、その君がある少女に逢った。君は闇の番人である事も忘れ、少女に夢中になった。 ある日、少女は姿を消した。 幾日もの日が過ぎ再び少女が訪れ、また消えた。 三度目の時、君は少女に恋をしている自分に気付いた。 闇人である身分も忘れ、ただ焦がれる日々は狂おしく切ないまでに達した。 禁断の恋。 身分をあかしてはならない。だが、せめて思いだけは伝えたい。 溢れる気持ちを堪え言ってはならない秘密を漏らした。 [愛している] 鼓動が語る。 闇と光に分かたれた世界に通路が開かれ、君と少女は人知れず密会を重ねた。 人目を避け夜の闇に紛れての恋を知るのは誰もいない。 逢いたい君に。逢いたい君に。 夜毎夜毎、思いは募るばかり。 この世界は闇と光で織り成されている。闇は人間の夢が生まれる場所。人が心から欲するものを叶えてもくれる。 愛と欲望の罠。 少女がかかったのは欲望ではなく、愛の罠。罠にかかり苦しむ少女に[逃げろ!]叫ぶ君に少女は悲しげな顔で[良いのです。私はここであなたの罠にかかり死ぬことを欲します。] 愛は死の苦しみを伴う。死から逃れ生きて行けない定めなら、いっそ、愛する人に殺されるを望みます。けれで愛は死ぬことのない命なのです。 PR |
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