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[我々を人間にするもの、我々をユニークにするものは繰り返しのきかないもの、複製の作れないものです]
河合隼雄とベッテルハイムの対談の中から抜粋。
私にとっての旅は観光地を見て回ることでは無かったのだと思う。札幌にいた頃もそうだが、大阪にいた頃も私は人間が何のために生きているのかを教えてくれるような存在を探し歩いていた。
神話は私の苦しい日々の慰めだったのだと思う。希望も持てない日々の中で私は人間にとっての救いが何であるのかを知りたかった。
苦しい日々の中で私は海を見ながら空想に耽っていた。
変わらない現実の中で私の唯一の逃げ場が空想だったのだが、現実の苦しみに撃沈していては生きては行けないのだとも思う。
だが、私があの頃の日々の中で最も悲しかったのは貧しさでは無かったように思う。私は七歳まで父親の姉に預けられていた。その記憶が私の宝になっている。人間としての優しさを備えていたのだとしか言えない。
恐らく私が神と言う概念を持ったきっかけはこの人の影響があったようにも思う。貧しい生活の中でも彼女との時間は豊かに蘇る。
後に私は母親に引き取られ、彼女と過ごした時間より物質的には豊かになったのだがそれは私を満たすことのないものだった。
持って生まれた資質のようなものが人間に備わっているのなら彼女がそうだったのだと思う。
ユニークでは無かったが、めったに会わないような優しさを備えていた。
何も無かったが生きてることが一番楽しかった時間でもある。彼女を思う時私は人間にとっての幸せが何であるのかを感じる。
素朴な人だった。
欲のない温かさを備えていた。
人を思う心を持っていた。
そう言うのを才能とは言わないのだろうが、人間らしさを失った現代は虚しい才能に溢れている。
才能って何だろうね。貧しい生活であれ、私を豊かな気持ちにさせてくれたのは彼女の優しさに思える。
マザーテレサが好きなのも似ているものを感じるからかも知れない。
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