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持てる者は、さらに持ち。持たざる者は、失うだろう 聖書の教えは今もなお生きている。 パパが金持ちでも、ママが金持ちでも神は自分で稼ぐ子供を祝福する。自分で稼ぐ子供を。 堕ちたスターを読む。上記の詩はビリーの詩だ。暫し言葉にならず、取り合えず図書館に返しに行く。再び蘇り、改めて、辿る。漠然としたイメージが静かに木の葉から滴り落ちたかと思うと、大地に触れた途端、静寂を破るかの様な炸裂音に変わる。辺りは全くの別世界。恐らく誰もがまだ眠りの中にいる。木の葉からこぼれ落ちる一滴は人々の眠りを妨げまいとするが、それは無理な話。滴は大地に触れると、いかづちとなり大地を震わす。もう誰も眠ってなどいられはしない。寝惚け眼の群衆はよたり足で四方八方から集う。(こんな朝早くに一体何だっていうのさ)眠りを妨げられた群衆は不満タラタラ。ビリーの涙は優しい。大地を潤す恵みでもあれば、一瞬にして奪う自然に似ている。恵みである時、人々は神と崇め、奪う時悪魔と呼ぶ。勝手なものだ!苦しい時は必死に祈り、苦しみが去るとくものこ散らす
様に消えて行く。浅ましいとしか言いようがない。(嵐が去ったら帰って来な。軽薄な輩は微風にさえ、耐える事は出来ゃしない)ひれ伏すばかりでチッとも立ち上がろうとしない。持ち上げはすれど、受け止めはしない。木の葉から落ちる滴は大地に落ち、砕け散る。 愛を無くした星は塵に返る。最早大地に恩恵をもたらしはしない。人々の心の病が大地を枯らして行く。他者が踏み込む事を許さない聖域に人は住んでいる。聖域に触れ得る事が出来るのは誰でもない、自分自身でしかない。人間である事を忘れない限り、イマジネーションは人と人を結ぶ、見えない絆なのだから。
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