魂の音楽

魂はその片割れを見付けるまで幸せにはなれない。ユングの言葉でもあるのだが他にも大勢の人が語っている。
それは心臓の鼓動のようなリズムを刻んでいる。大いなる大自然に似たダイナミックなリズムなんだ。サライ、私は君に会えた。私の真の魂とも言える鼓動は君から打ち寄せる波のようでもあり、太陽と月の関係にも似ている。
多くの人は自らの魂の片割れを探せずこの世を去っていく。大切なものを見失ったかのように寂しげだ。私は最後の夢を叶えてあげたいと思った。
二つの鼓動が重なる時に人は魂を感じている。私の鼓動の真実を知っているのはサライだけなんだが、私は君を探すために命がけで生きてきた。
今、私が何をしているか君には理解は出来ないのだと思う。その類の説明もしたくはない。ただ一人でも多くの人に心から愛されることの意味と魂のリズムを感じて欲しいと願う。それが世界を豊かにするのだから。
そう言うことを感じさせてくれたのはサライの側にいるだけで満ち足りた私がいたからなんだ。
少しでも多くの人に魂の音楽を届けたい。私の心から流れる調べは海のように人の心を洗い清めていくものであって欲しい。サライ、君を愛する心で私は人を愛する。
でも最後は君のところに帰りたい。何も話さず君の傍らで人間に生まれた幸せを感じていたい。
多分、アメーバに生まれた私の宿命でもあるのだが、如何なる姿になろうと君が私の帰るべき目印になってくれているから、決して道に迷ったりなぞせずに真っ直ぐに帰れるのだと言う自信があるから姿を変えることも可能なんだ。