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何かに夢中になれたなら生きることはさほど苦痛にはならないであろう 恋に狂うも良し 私の父は酒に狂い一生を終えた
こんな気分の時に口ずさんでしまう歌がある[時には娼婦のように]阿久悠の歌詞のやるせなさにため息が漏れる 虚無感から馬鹿馬鹿しいひとときに我を忘れ死の果てまで回り道なぞせずに走ってしまいたくなる
何も考えず動物のように生きている人が眩しくなり、つい目をそらしてしまう 私は駄目だ 気がつくと(何の為に人は生きるのだろう)疑問が止めどなく噴き出してくる 生きてる自分に向けての怒りのように ナンセンス…そう感じているのは私だ 隣にいる誰かさんは何らかの意味なりを持っているのだろう 私は自分が感じている虚無感を口にはだせず飲み込んでしまうしかない [書くと癒される]大原まりこさんだ 胸にしまっておけない苦しみなのか苦痛なのか知らないが吐き出してしまいたくなる そんな時書くと言う作業は一時は癒やす効果がある それらも根本的な解決には至らない 白けたもやが谷間から立ち上るようだ
私を夢中にさせていたものが過去にはあった 家庭だ
先日友人の所にパンを届けに行った その日は友人の孫が来ていて賑やかな雰囲気だったのだが私は羨ましいとは思わなくなっていた 遠い世界の私には関わりのない出来事のようにその光景は映る その気持ちは他のものに対しても同じだ 車、服、贅沢全てが虚しく感じる
全ての人に心があるかどうかは知らないが私は心に感じれない物事には興味を持てない
感じていたい…それは私が生きてる唯一の証だから
私には二つの世界がある 心の世界と魂の世界 魂から私を見れば私の心など意味はないのだろう 魂にとって[無常]も[永遠]も等しく尊くもあり、つまらなくもあるのだ 人間の心にはお構いなしだ だが心は逆らう 愛に燃え上がり愚かさに身を委ねる 馬鹿は嫌いだがお馬鹿さんはいい 馬鹿が作る世界は面白くも可笑しくもないがお馬鹿さんが繰り広げる世界は笑えるからだ 人間だけが笑うことが出来るそうな
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