携帯から書く日々ブログ
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ヒールを履いて黒のパンツに赤いセーター、チェックのショートコート。新坂はこんな格好が好きだったな。ヒールを履いたのは見たこと無かったんじゃないかな。見せたかった。傍らに新坂がいて、満足げに頷いている姿が浮かんだ。まるで私の横を歩いているような気持ちになって、不思議な自信が湧いてきた。
愛されるって大事だなぁと思った。ただ意識しただけでこんなに人間は変わるものだとも思った。 ついでにヤバいことも思い出した。新坂が麻雀してる時、私は無視されていたんだよね。で、私が怒ってここは私の部屋だ!って怒った。 あれ、本心は違うんだ。新坂が私を忘れているみたいだったから、寂しくなって訳の分からないことを言っただけ。麻雀してる新坂も好きだけど、仲間と明け方までやってたから。その間私は新坂の部屋に行ったり、うろちょろして退屈していただけ。 麻雀してた新坂も好きだけど…複雑だね。なんで引き止めなかったんかなと思ったことはある。たいして好きじゃなかったんだと。 まっこれも今なら分かるよ。私も多分新坂と同じ行動したと思う。気持ちとしてね[君は僕を好きじゃなかったんだ]そんな感じかな。 今はまだ愛してくれてないかも知れないけどいつか愛してくれるって期待があるんだけど、トドメの一発を食らった気分だな。あちょ~ん!だ。 思い出も距離があくとよく分かるね。雪の中を男と腕組んで信号の向こうから来る女が自分の恋人と思い込んでいる男にはダメージがきつい。あれはなんでああなったんか私にも分からないんだ。多分、気紛れだったんだから新坂がひっぱたいたら、目、覚ましたんちゃうかな。 あいつは私のせいで二年留年した。 冷静に考えると私はどうしょうもない人間だったんだ。人の迷惑も考えず、寂しい、寂しいとなく赤子みたいだね。 手を焼いて、最後は心まで抉ったんだな。その祟りが今頃やってきてる。痛みは味わった人にしか分からない。 こら!馬鹿サライ、いい加減にせえよ。私、今、新坂の悲しい気分にいます。愛してると何度言っても信じてもらえない悲しい目にあってる。私は新坂とちがって、面倒くさくなると中間で、うりゃ~!と投げ飛ばすからいいんだ。で、また拾いにいく訳よ。 新坂、私、逞しくなったと自分でも思う。いろんな私を客観視出来るようになったかな。その客観視の中に新坂の視点がある。自分の仕草の中で新坂が微笑む時があって、[新坂こんな仕草が好きだったんだ]と思い出すんだ。 昔と変わらない私なんだけど、変わったのはいろんな人の視点からものを考えるようになったと言うだけ。 いろんな人の視点の中で新坂の視点が一番私を愛していたと気がついた。 うりゃ~!あちょ~ん! PR |
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