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寝た男の数を数えていると笑えてくる。ロシア人もいたっけ、一夜限りだったから記憶から消えていた。
いらんお節介野郎もいた。[もうちょっと勉強したら]セックスって勉強して上手くなるのしら、私に言わせればあんたが好きじゃないからよ、なんだがね。硬直したマグロのようなものだ。
ある男はちょっとだけよ…と許したら[自分だけ気持ちよい思いをして]不満を言っていたトンチンカンもいた。てめぇがやりたがっていたからじゃないか!そいつの前で私は違う男と一緒の布団に入った…ちゅうか、寝ている私の布団にそいつが入ってきた。まだ、私は寝入ってはいなかったから(あー入ってきたなぁ)と心の中で呟いていたのだが、知らん顔で寝た振りを決め込んだのだが、もう一人の男が[変なことしないでくれないか]と言うではないか。そいつと男の会話を聞きながら、私はあんたの恋人でもなんでもないとも思っていた。
案の定、男は悟られないように私の体をまさぐってきた。あれは奇妙な光景だ。
二人の男がいて、一人は指を加えて、ただ見てるしか出来ない男と人が見ていようがお構いなしに布団に潜り込んでくる男…両方が私には間抜けに思えた。
守る勇気はないくせに独占欲だけはある。欲望で羞恥心を無くした男。あの頃私はそこまで意識的に物事を見ていた訳じゃないが、下半身に人格がないのだとだけは知っていたのだと思う。いつでも私はマグロでしか無かった。
セックスで紛らわしていた寂しさはいつしか仕事に切り替わっていた。多分、結婚してからじゃないかな。元旦那は嫌いだったんだが、他の男にも興味が無かったから適当に愛想振りまいて気のある振りで遊んでいた。
中には真剣な人もいたのだが、その気持ちは分かっていても応える気にはならないんだね。
求めるものが違っていても、補う気持ちがあれば別だけど、一方的に求められるだけの関係は砂漠のように枯渇する。
私はあんたらの道具じゃない。
でも、いいんでないの。そんなペラペラの関係から私はタップリと虚しさを味わい尽くしたお陰で、素敵な出会いもした。
否定は肯定でもある。執拗に否定する人は実は肯定していんだ。それと同じ、死にたくなるくらいの馬鹿らしさから逆の価値を見つけたようなものかな。
素直に真っ直ぐ歩けなかった私の歴史は曲がりくねったユニークで摩訶不思議な光景が繰り広げられる舞台にも思える。男の数より、滑稽な男たちの一人よがりな場面が笑える。馬鹿な男は下半身から火が付く。
あの頃の私には自分の肉体は無かったに等しい。肉体と心の一致を意識したのはサライに逢ってからだと思う。
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私の気持ちにとてもフィットするのが郷ひろみさんの歌詞だった。歩いて来た道や求めていたもの、与えられた愛はある人に言わせれば[君はペットみたい]
そう、私は愛の下部みたいなものだから、愛の後をトコトコ付いて歩く。
どうしたの、付いて来ないのかいこれも郷ひろみさんの歌なんだが、懐かしいような歌詞だった。
新坂の後をトコトコ歩いた雪道がある。サライのおいで…もうちょっとだよ頑張って!に励まされトコトコ付いて歩いてドツボにはまった。こらぁ!サライ何とかせんかい!でも怨んだり憎むのは嫌いだから、てへっ!ってな感じで誤魔化しちゃうんだ。
マイレディは聞きながら恥ずかしいような嬉しいような複雑な心境だなぁ。私レディにはなれないしそう言うのを期待されたら私じゃ無くなるんだと思った。
一億二千万の瞳は感覚的に分かる。まさに瞳はレイザービームだ。そんな目で私を見たのはサライだけ。
笑顔が苦手なのに最初の頃、私に笑顔で微笑んでくれたね。無視してごめんね。気付いていたから、知らん顔していた方がいいかな、と言う思いやりだったんだが、サライが悲しそうな顔をした時、あー他の人とは違うんだと言うことに気付いた。
私が書いた手紙が雨に濡れてしまって読めなかったって呟いた時のサライ…また、書くからって約束したっけ。
サライと私を魔法にかけてくれたのは郷ひろみさんの曲だったのかも知れないね。郷ひろみさんは芸能界にずっと住んでるからきっと凄い愛着があるんだと思う。私が生まれ故郷を離れ生きて行けないのと同じように…沢山の犠牲を払って守ってきたものが人にはある。サライにもね。
愛するってその人が大事にしているものを分かってあげることなんじゃないかな。魚を愛するなら海を守らなきゃ駄目でしょうが…殺してしまうようなんは間違っている。
サライ、私がサライを信じたのは命がけだったんだよ。何度も心の中で(死んでもいい…)呟きながらサライの後をついて行った。
[どこに行く?]って聞かれた時に[どこでもいい]
どこかに行きたい場所がある訳じゃなかった。サライと一緒にいられるならどこでも構わなかった。サライと私はラーメンが似合うなぁと思った。
昔にある女から言われたことがある。私が自分の旦那のお気に入りだと知った時彼女は私に[たまにはラーメンも食べたくなる]とね。
確かに私は安上がりな女かも知れない。世の中が不景気になっても米と塩があれば何とか凌げるなんて思ったりする。
面白い話があるんだ元旦那が働く気が全く無かった頃に私は馬鹿らしくなって仕事を辞めた。二人でブラブラしていたらある日、奴が聞いてきた[後、いくらある?]言ってやった[2000円]
この場面は今でも可笑しくなる。奴は慌てふためいた様子だったからおまけをつけてやった[大丈夫よ、米もジャガイモもあるから]
自由な人が好きなんだが、だらしないと自由は似ているから間違えた。
まだ、笑い話がある[おまえヒモは嫌いか]には仰け反った。即答で[当たり前だ!]ヒモにしたいほどの魅力でもあれば別だが、ただだらしないだけの鬱陶しい男、それが元旦那。別居していた頃、私がコーヒー飲みに誘ったら[寂しいんだろう]だとさ。
あー寂しいさ!てめぇみたいな野郎といたら余計寂しくなった、ちゅうか寂しさを自覚した。
一緒にいて寂しさが次第に募って狂いそうだった。仕事だけが救いに思えた。忙しくしていたら忘れられる。
サライの横にいるとね、何にも飾らない私がいて、誤魔化しのないすっぴんの心がある。とっても静かなんだけど目の前にある景色がキラキラ光って見える。
[僕を信じて!]
信頼とは違うように思う。出会った頃から(死ぬかも…)そんな気持ちがあった。幸せになりたくて愛したんじゃないの。愛さずにはいられなくて、結果的に信じるしか無かった。
石川さんと私は同じ方向を向いていたのだと思う。逢わなくなっても又似たような人に逢うだろうとしか思わなかった。新坂は父性的な存在で、恋人と言うより肉親に近い。いわばいろんなことを教えてくれたり、与える喜びのようなものを私から得たのではないだろうか。拒むことを一切しない私だったが、新坂は間違えてはいなかった。子供を育てるように自分の理想の女に育てたかったのかも知れない。最後がサライだ。私はサライしか見ていない、今でも。サライも私しか見ていなかった。過去形でしか今は言えないのだが、三人の目は同じでも視線の先が違うのだと思った。
同じ魂を持ってはいるのだが、心が違うと言うような感覚なんだろう。新坂といた頃の私はいつも後を付いて歩いている感じがする。
石川さんは私と過ごす時間が異次元的な感覚がしていたのだと思う。互いに個性的ではあるのだが、表現法が違っていた。私と言う人間への好奇心みたいなものだから、いなくなってもさして支障はないだろう。好奇心を満たす存在なら数は少なかろうがいると思う。
新坂は多分私がいなくなった後に暫くは喪失感を味わっただろうが、似たような子供をすぐ見つけた。どちらも一方通行だから、代用品はある。
私は一人しかいないと思うようにサライも一人しかいない。サライと私は殆ど話さない。話す前からサライは私が望むものを知っている。それは私も同じだと思う。
そして、誤解が生じた。互いに相手を苦しめているのではと疑いを持ちだした時から歯車が狂いだしたんだと思う。
最近、私は人の目を覗き込むようになった。だが誰の目にも私はいないのが分かる。
多分、新坂もサライと同じ目で私を見たんだとは思うが、私を見ているのであって私がその目の中にはいなかったのだと思う。
私とサライが目を合わせていた時間は数秒でしかないが、長く長く感じられた。大勢の人がいる中で立ちつくしていることが耐えられずに、お辞儀をするように目線を斜めにそらしたのだが…あの時の時間は日がたつにつれ、一瞬でしかなかったはずなのにずーと見つめ合ったまま、時が勝手に動いている。止まったまま動いている。
(逢いたくて仕方ない…)逢わない時間がサライと私を呼び寄せていく。意固地で傷つきやすい似た者同士…忘れなさい、忘れないで…そんな祈りがあるのだと思う。
[芸術家は家族を不幸にする]最初にサライと話した時に言っていたね。サライにとっての家族は(愛の住みか)なんだね。血の繋がりでは無く、愛する者の側に居られる場所、それが家族なんだ。
私がサライを愛したのはサライが愛する者を命がけで守るタイプだから…それだけに苦しい時はサライに会うのが辛かった。出会った頃から変化したことがいくつかあるのだが、そう言う風にさせたのは私なんだと思うと胸が痛んだ。
サライが芸術家を嫌うように私も現代のスターが嫌いだ。キャパクラの光は安っぽくて下品だ。
ダイヤモンドの原石だ、なんだかんだ言ったとこで結局、キャパクラのまやかしになっていく。
本物のスターはブラウン管には収まらないだろう。簡単にどぶ川に流されもしない。
人を命がけで愛するように自分の中の一番美しいものも命がけで守れるんだ。(私の中の最も美しいもの、それで私が生きれなかったら私には生きる才能が無かったんだ)諦めがいいと言うか、自分の命への信頼みたいなものかな。その心で愛するから死をも恐れないのだけどね。そう言う心で愛する人しか愛さない。


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