芸術

ピカソの絵画で好きなのはゲルニカ。めちゃくちゃなんだがエネルギーを感じる。形のないエネルギーを。
肉体を脱ぎ捨てたような、燃え盛る青白い炎。ゴッホもだな。儚い命より永遠を選ぶ欲張り連中が芸術家なんだなぁ。
どうせ死ぬんじゃ！しからば大地に刻印のひとつでも残したろうじゃないかの意気込みが人々を惹きつけるんだ。
不老不死は憧れだ。そんな薬が出来たら馬鹿は買いに行くだろう。私は金がないから買わない。
今日生きるのが精一杯で１００年先までは予定が立てられない。
ピカソは別だが、芸術家は貧しいのが当たり前なんだ。彼らは遥か彼方を見据えて歩いてんだから仕方ない。
今時の芸術家はメディアがこさえたガラクタ連中だ。
こら！おっさん、オバハンチャラチャラテレビに出て、分かったような決めセリフ吐くんじゃない。あんたの思い通りに人生が行けば何の為に人は生きるんだ。人類愛を語るは容易い。実行しなきゃ意味ないんだ。
絶望のどん底から、うりゃ～と立ち上がる命がいい。感動するんだ。惚れるんだ。心から悶えながら恋する私の恋人よ。私が愛しているのは君のその情熱なんだ。野獣のような欲望を秘めながら耐える姿は芸術そのものだ。消したくはない命の炎。
いろんな私がいる。でも全部私なんだ。世界中に存在する私なんだ。