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新坂と付き合っていた頃、亀沢が私を好きだと気づいていた。
酔っ払ったことを口実に膝枕をせがまれ、気持ちが切なくて亀沢に言われるがまま、膝枕をしてあげたことがある。
同時に一人しか愛せないと言うのは嘘だと思う。
他にもせがまれたことがあるのだが、亀沢は真面目だ。
新坂と私の関係を壊さない程度にしか求めなかった。
好きな女と一つ布団に寝ながら亀沢が満足していたとは思えない。欲望との葛藤もあっただろう。
私は口が固い。
亀沢とのことは私さえ言わなかったらいいのだと思っていた。新坂を裏切っていると言う感覚は無かった。
亀沢の気持ちだけが切なかった。
札幌は懐かしい街だ。
ススキノの繁華街から亀沢から電話がかかってきた[まんが、迎えにきてくれないか]
亀沢はいつも酔っ払った時だけしか本心を表さなかった。
それとて一線は決して超えることは無かった。(三人で暮らしたら楽しいだろうなぁ)と思っていた。
私も変わった女だったんだろう。
亀沢の気持ちの方が私の気持ちに近かったのかも知れない。好きな人に打ち明けられない苦しさがある。
親友の恋人ならなおさらだ。私も不思議だ。新坂と別れても亀沢とは付き合う気にはならなかったと思う。
御法度なんだ。
壊したくない関係がある。
心が繋がっていても気持ちが異なることがある。亀沢の罪の意識は私にも形は違えどあった。
空洞になってしまった部分は優しさで埋めていくしかない。
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愛する者を探している時の私は闇の中を走っている。他には何も見えず、ただ微かな記憶と目印だけを頼りに走っている。行けども行けども届かぬ思いに胸が焼かれていく。
私と同じ思いを持って!
心は奪えないから、思いを託す。
途切れがちに名前を呼べば、彼方から児玉のように呼ぶ声がする。
闇の中で互いに探るように探し求める心がある。手を伸ばせばすぐそこにいるのに。
心は闇の中を互いにさ迷う。見失うまいと呼び合う。
拷問にあっても互いに口を割らない性格なんだ。私とあなたが密かに心を通わしているなどと誰も気が付かない。
そう言う人だと感じたから愛した。大切なものを仕舞う場所は互いにしか分かっていない。
サライ。今、私が一番見たいのがサライの笑顔なんだよ。
サライはどんなことが好きなのかなぁとか、私にどうして欲しいのかなあなど。[そんなに一途にはなれないよ]ポツンと言った私の言葉に[そんなこと言ってるんじゃない]
会話はいつも尻切れトンボだ。私には私の生き方があり、サライにはサライが望んでいることがあるんだろうね。
具体的には分からないんだけど私はサライが喜ぶ顔がみたい。[好きになるといろんな顔が見たくなる]
怒った時の顔、笑った時の顔、はにかんでいた時の顔。
一番記憶に残っているのはサライの耳元で囁いた時かな。
サライのぎこちない動きが愛おしかった。私がいくらサライを好きでもサライの心はサライだけのものなんだよ。
それだけは触れてはならない気がする。苦しめたくないからサライさえ届かない場所にサライを抱きしめている私がいる。手放したくない時間を抱きしめ、湖の底深く沈める。
サライがいくら私の目をのぞき込んでも私の瞳にはサライはいない。
多分ね。サライがくるしそうだったらどんなに深い湖の中からだろうが、浮上するのかも知れない。サライの優しさが私を救ったように。
根底に優しい気持ちがあれば相手に求めることはないのだと思う。優しさが持って生まれた天性の人もいる。マザーテレサやヘレン、ケラー、手塚治虫先生などはそうなんだろう。ただただ畏敬の念を持ちかしずくしかない。恐れ多くも独占などと言う愚かな考えは持ちようがない。強いて言えば、せめて似姿にでもなれたら、それが叶わぬなら、美しい魂の傍らに寄り添う花にでもなりたい。
言葉は心の衣装に過ぎない。どんなに丁寧な言葉を使おうが誤魔化せないものがある。また、郷ひろみさんの話になって申し訳ないが、彼は取り繕うのが面倒くさいといい、自らを改革する方を選んだ方なんだ。普通は逆だ。
私は金がない時に銀行強盗でもすれば簡単に金が手に入るなぁと想像するが、この後が面倒くさいのだ。先に面倒くさいことをかたずけて、後は脳天気な自分でいたいが為に毎日堅実に生きるんだなぁ。
愛していると言う私の言葉に[形で示して欲しい]と言われ、私は[形なんかいらない、優しさが伝わればいい]と答えたが、実際そうなんだ。あ~この人優しい人なんだなぁと感じれたら、今更、[ねぇ私のこと愛してる?]なんて聞く気にもならない。
優しさのおこぼれで十分で御座います。だから私は恋愛は無理なんだ。好きなものがハッキリしているから、相手の気持ちなんぞお構いなしに好きになる。
ご心配なく。私、愛していても相手に押しつけたりは決していたしません。
でも寂しいから、好き、好き、好き。スキップしてくるような可愛い愛は抱きしめたくなる。
このイメージはうさぎのプチだなぁ。亡くなって半年が過ぎたのに、思い出す度に目頭が熱く痛くなる。1日一回はプチと心の中で呟いている。多分、死ぬまで小屋はかたずけられないのかも。
社会的に成功するに越したことはないが、私が憧れていたのはどうも違ったようだ。一応あれこれしてはきたが、どっかで欲求不満な自分がいる。
店を経営したのが36才の時だったかな。社会的に成功することが目標ではあったが、何年かすると私は全くの無気力状態に落ち込んでいた。店の開店時間に店には入るのだが、店の厨房に座り込んで身動き出来ない状態になった。
開店準備をしなくてはと思いつつ時計を見ていたが、体が全く付いて来てくれない。心もだ。
気持ちだけが焦って他はバラバラで収支が付かない状態だった。あの頃、私は食事が取れてないのに気が付いていたが、食べることが出来なかった。そのせいもあったのだろう。生理が止まった。止まっても気にしなかった。無意識に肉体などどうでもよくなっていたのかも知れない。
あの頃に書いたものを読み返すと虚しい叫びが何度も出てくる。
私は家庭と言う優しい人間関係に憧れ結婚もした。店を経営している時も時折スタッフに[私が探しているものはここにはないのかも]とぼやいていた。
経営者でありながらスタッフに嫌がるだろうと思われる仕事は全部自分でしてきた。今思えば高い給料払ってんだから、やって貰って当たり前だったんだが、言えなかった。
思い出して寂しいなぁと感じるのは、私が黙って人が嫌がることをしていても[私がしましょうか]の言葉が無かったことだ。
無理強いは嫌いだ。給料払っていてもそれだけはキライだった。
とうとう店を閉店するまでに追い込まれていた。最初の頃からいたスタッフに辞めて貰うことを話したら彼女は[私は付いて行きたい]と言った。
どこに付いてくるつもりだ。今まで私を理解しようともせず、イエスマンの彼女に対する私の興味はもう無かった。
人間はいつでも愛されることしか考えない。それはそれでいい。私が愛する人間が如何なる人間かを理解していたなら。少なくとも彼女のようにただ私の後を付いてくるだけの人間ではない。自分の考えを持って対等に渡り合える人間関係。私はキライなんだ。言うことを聞いておとなしくしていれば愛されるなどと、無意識にせよ考えている人間が。


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