素敵に生きて

何だかんだ言ったとこで結局、生きる姿勢なんだなぁと痛感。そう言うのが全くないのが民衆と言われる群をなす動物にあたる。
人間は考える葦であると言ったのはパスカル？かな。そんなことを書いていた哲学者がいた。
私の母親なんか全く個人的な意見を持たない人で悩みがあっても相談する気にはならない。会話にしても毎回似たか寄ったりの繰り返し。
最近はボケも混じり、ワンパターンに拍車がかかってきたような。
私のことを親子だからと言うだけで了解している。母親の中では血の繋がりは強固なもので揺るがないらしい。まっこれは私の娘や息子も似たような気がしないでもない。まだボケは入ってないのだが。
私にはこの感覚が理解出来なかったので家出の繰り返し。
見知らぬ人の方が理解を示そうと努力する。さも知った被りの話し方が大嫌いなんだろう私は。
何かにくくりつけておけば安心なのは分かるが、それって人を馬鹿にしてない。一番ムカつくのが美容院のねぇちゃん[血液型何ですか？]これで人間が識別できたら、猿並みだ。そりゃあんたらは文明だか世の中だか知らんが、檻の中で暮らしていた連中は血液型分類でも支障はなかろうが、そうでない人間は猿のような人間と話していると苛つくのだと言うことも理解していただきたい。
馬鹿な客しかいないんだから、その程度の会話で客商売出来るんだろうけど、美容院って結構退屈なんだよね。
大概雑誌が置いてある。
スナックにはカラオケが。
技術と一緒に人間性も学ぶなんて発想はないんだね。
髪型だけ個人の尊重を取り入れても駄目な気がする。その人の生き方みたいなものを理解した上で髪型にもバリエーションが出ると私は思ったりする、のだが客もワンパターンときたもんだ。スナックのカラオケあれは完璧にプロ意識の欠如でしかない。面倒くさくなったら[一曲どうですか？]
歌うのは嫌いじゃないが、歌う為に来てるんじゃない。
昔は、夜の酒場には魔女がいると言われていた。
日常からチョイと違う空間へ行ったはいいが、何の変哲もない話を聞かされた日にゃ情けなくなる。この世界は人の夢から出来たんだがなぁ。人間が考える葦であった頃の話。
檻の中の猿は考えず物真似が得意とくる。私の人間の定義はあくまで個としての考えを持っている人を指す。
それ以外は猿と呼んでいる。

笑顔

死にたいほど辛くとも私は笑顔を作ることができる。心が凍えるほど悲しくても笑顔を作れる。憎しみが心に忍ばぬように笑顔の鎧を纏う。私は永遠に人間でありたいが為にこの心を守る。
傷つき血だらけになろうが、この心だけは憎しみに覆われることもなく、悲しみに沈むことなくありたい。
幸、不幸に関わらず愛するしか生き長らえる術を知らぬ者もいる。
私は女優の夏目雅子さんが好きだが、彼女の姿勢が今の世の中の頭と言われる政治家なり、評論家なり、なんでもいいのだがいない。
たまたま夏目雅子さんは恋愛において自身の生き様を貫かれたのだが、彼女の在り方が人間として輝きを放っているのはある意味、賢い愚かさだからに思う。
人は賢くはあっても愚かになるほどまでには信念を貫けない。打算がブレーキになれば、壁を撃ち破る威力は減少する。衰退をし続ける人間性に欠落しているのは愛する勇気と生きる勇気にも思える。夏目雅子さんは短い生涯を閉じたのだが、最後まで貫かれたように思う。
信念を持って生まれる人間がいる。生まれてから獲得するものではないのだと思う。
普通の人とは明らかに異質に創られた者がいる。夏目雅子さんも異質な部類に入るのかも知れない。天真爛漫と言われた夏目雅子さんだが、私には深い悲しみを知ってるが故の明るさに思えてならない。そう言う意味でも奥行きのある女優では無く、人間として味わい深い人間性を備えていた稀なる人に思える。

神の子

私の肉体から生まれた子ではあってもあなたの子供ではありません。あなたは肉体を通り生まれくるのではないのです。氷に閉ざされた世界から地獄の業火をくぐり抜け訪れる。
雨は私に印されたあなたの刻印に等しい。恵みの雨も災いとなすのです。
愛を無くした不毛の大地に止むことなく降り続く雨も災いと転じる。
恵みである雨もあなたの怒りに触れれば災いとなるのでしょう。
我が身に降りかからねば気づかぬ愚かさもあるのです。
神よ、あなたは人間の不幸を引き受ける存在ではないのです。自覚を促すだけなのです。
愛もあなた同様、形無きものです。あなた同様感じるしかないのです。
私たち人間が見えない存在に生かされているのだと自覚した時にあなたを感じることでしょう。
人間の愚かさが全ての災いの源でしかないのです。
愛を無くした人間には愚かさが何であるかさえ気づかない。あなたが人間にだけ与えられた品性は損なわれ最早あなたの創造から程遠く離れてしまいました。
神と悪魔はただ一つの存在です。あなたの意志一つでいずれかに変わるだけなのです。
私があなたの前でかしづく時、人間には私の姿が乞食に見えることでしょう。
貧しい者は幸いです。あなたに全てを委ねるしかないのだと知っているのです。祈りの中にあなたはおられます。
あなたの力を持ってしか拭えない愚かさもあるのです。

問題児

いまから二年ほど前の春のうららかな日にえらい目にあった。嵐山に行き、帰りは渋滞に巻き込まれた。
ノークラッチの車は楽でいいのだが、油断しているといつの間にかブレーキから足が浮いていたりする。
そのまま前の車に口づけをしてしまった。否、けつだから、オカマを掘った。
１００パーこちとらが悪いんだからひたすら謝るのみ。
警察と保険屋に電話を入れ、先方さんに怪我はない様子だったんだが、警察が事情聴取を取り帰るや否や、人相が変わった。
[首が痛い、腰が痛い]を連呼する。
[救急車を呼びますか]と言ったんだが、それはいいとの事だ。
[じゃ私、これで失礼します。申し訳ありませんでした]
帰ろうとしたら再び[首が痛い、腰が痛い]を連呼するではないか。
面倒くさいから救急車呼んだ。
サッサッと乗らんかいワレ！の気分。
ちょこっと当たっただけなのに、随分ヤワな男じゃのう。
病院で診察を受け、私の車に乗せたのだが、再び、いちゃもんつけが始まる。
随分、ネチっこい男だ。
[そんなに大切な車なら乗るんじゃない！家の神棚にでも飾っとけ！]
このセリフに男は口をあんぐり[信じられない女や]
私から見たらあんたが信じられない。
面倒くさいから警察で喋って頂こうと思い、警察署におつれした。
対応に当たって下さった警察官がユニークなのか私が変わっていたのか定かではないが、男と警察官が話している間、私はそこの職員からタバコを貰い、男の言い分が通るもんなら通してみろよの心境だ。
世の中にはセコい人間がいるもんだ。こう言う輩に会うから河内弁も使える。
宝の持ち腐れとは、あらゆる言語を使えたとしてもその場を与えられない悲劇だ。大した宝ではないが、ぶつかった時はショックだったが、変な野郎のお陰でヤクザになった気分を味わえた。
そうそう、この野郎は私におまえのせいで俺は半日を棒に振ったと言われたんだ。[半日で良かったね。一生を棒に振らんで、私に感謝しろよ]再びあんぐりの男の間抜け面がそこにあった。

多方面から

物事を多方面から見ると、一つの事柄なんだが、泣いたり、笑えたり、落ち込んだりと様々に変化するもんだと思った。こう言うのを一途な愛と言うんだろうね。たった一つの出来事をさも勿体なさそうにあの手この手で料理し、楽しく味わってんだから。
四方八方から、一つの事柄目掛けて集中攻撃を食らわしているようなものだ。
だけどこう言うことをするのは本当に辛いから出来ることなんだと思う。
人間って結構面倒臭がりなんだと思うし、出来たら下手に料理せず、生で食いたいんだが、それじゃ消化出来ないから味付けで何とか食える状態にしてしまいたいだけ。一途にも様々なやり方がある。一直線にドオ～！と言うんでなくて、あらゆる隙を狙い集中攻撃する。
敵は油断が出来なくなる、ちゅう事は退屈しないになるんだ。
好きだ惚れた晴れたも最初だけ。最終的にはその人と過ごす時間が如何に多様性があるかなんだと思う。
そこまで味わえるようになるには経験豊富でなけりゃとは思う。いつも傷つくことを恐れていたら、怪我はしないかもしれない。
死ぬほどの痛みにも耐えられるから、そこには何らかの意味を見付けられるとも言える。
また、そう言う経験をさせて頂いたって事自体が人間的に魅力があったればこそではないかな。
終わり良ければ全て良しと思う人にはチッとしんどいかも知れない。
荒海を泳ぐが如しに波に飲まれ、岩に砕け散り、なお生還した暁には祝酒と洒落こもうじゃないか。強靭な精神に。