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私はあなたの事を諦め帰ろうとした時、[僕を信じて]と言いました。
思い直して帰ったのです。[絶対ここだ]あなたと約束を交わした場所だと確信し、揺るがぬ気持ちで引き返しました。
信じると言う事は勇気がいるのです。命賭けの博打みたいなものです。
他人から見れば、戯言、妄想に過ぎないのです。狂った女が戯言を呟いているだけなのです。
私は戯言を信じて手放さなかった愚かな女なのでしょう。
愛する者を信じ、生きる事は苦しいのです。けれど失っては生きて行けないのも確かなのです。
最初にあなたは私を見た時、[いいカモが来た]と思っていたのですよね。そのカモが同じ場所から動かないのはあなたにとって都合の良い事だったのではないのですか。何故なら殺そうと思えばいくらでも殺せる状態に私はいたのですから。多分、私は死んでもいいと思っていたのだと思います。愛する者の側で。今でも同じです。
愛する対象が変わっただけなのです。
私は自分が持って生まれた、この感受性で随分苦しみました。何故、苦しんだのかを考えました。
冷酷にはなれなかったからなのです。
あなたも同じですね。知っていて知らん振りをしていても、心の中では人を見極め、苦しめたくない人にはつい注意したいと思っているのではありませんか。
何故、あなたが闇人になったのかが分かります。
人間観察が鋭いのでしょう。そのあなたが認めて下さった私です。自信を持って生きて良いのですね。私は闇から生まれ人間として間違った生き方はして来なかったのだと。
あーあなたはターゲットを彼に定めたのですね。[ゲームはおしまいだ]彼を苦しめるのですか?与えた分を奪い返すのですか?
私はあなたに言いました。[与える事は奪う事だ!]と。
あなたはその意味を誰よりも知っているのです。
私にも与えて下さいました。そして私を奪ったのです。心を。後悔はしてません。あなたの美しい心に捕らわれ死ぬなら本望なのです。
奇跡を成すのは愛です。偶然を装い愛は語ります。聞く事の出来る人は少ないだけです。
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私はあなたの事を諦め帰ろうとした時、[僕を信じて]と言いました。
思い直して帰ったのです。[絶対ここだ]あなたと約束を交わした場所だと確信し、揺るがぬ気持ちで引き返しました。
信じると言う事は勇気がいるのです。命賭けの博打みたいなものです。
他人から見れば、戯言、妄想に過ぎないのです。狂った女が戯言を呟いているだけなのです。
私は戯言を信じて手放さなかった愚かな女なのでしょう。
愛する者を信じ、生きる事は苦しいのです。けれど失っては生きて行けないのも確かなのです。
私は自分が持って生まれた、この感受性で随分苦しみました。何故、苦しんだのかを考えました。
冷酷にはなれなかったからなのです。
あなたも同じですね。知っていて知らん振りをしていても、心の中では人を見極め、苦しめたくない人にはつい注意したいと思っているのではありませんか。
何故、あなたが闇人になったのかが分かります。
人間観察が鋭いのでしょう。そのあなたが認めて下さった私です。自信を持って生きて良いのですね。私は闇から生まれ人間として間違った生き方はして来なかったのだと。
あーあなたはターゲットを彼に定めたのですね。[ゲームはおしまいだ]彼を苦しめるのですか?与えた分を奪い返すのですか?
私はあなたに言いました。[与える事は奪う事だ!]と。
あなたはその意味を誰よりも知っているのです。
私にも与えて下さいました。そして私を奪ったのです。心を。後悔はしてません。あなたの美しい心に捕らわれ死ぬなら本望なのです。
奇跡を成すのは愛です。偶然を装い愛は語ります。聞く事の出来る人は少ないだけです。
何と言えばよいのだろう。感じている事を。
傍らを通っただけで嫌な空気を放つ。多分、相手も私に好意は持ってはいないのだろうからお互い様なんだが。
心を閉じてしまいたくなる。酸欠状態だ。まるで陸に上がった魚のように人ごみの中で喘ぐ。
そう言う人間を理解しょうとは思わないんだ。
この人を理解したい、そう思える人に会い、正直言ってしんどい。
書物に記されている人ならある程度固定されているものがあり、それを減点に理解に至る事も出来なくはないが、生身の人間となるとまだ生きている訳だ。
しんどいと思いつつ理解したいと喘ぐ。何故そこまでしてと自分でも不思議だった。何時もの私なら、もういいや!と放り投げているんだろうが、今回ばかりは出来ない。
出来ない理由を考えているうちにある確信に至った。
この人、神様と同じ愛を持っているのだと。最初に会った時からそれは感じていた。
神様も私と言う人間を知らせる為にあらゆる人々にマーキングしてあった。
様々な人から投げかけられた言葉を頼りに私は私に辿り着いた。自分では自分が分からないのだ。
分かっていると言う人も中にはいるのだろうが、私と言う人間は状況に寄って異なる存在になる。
確固とした私なるものがない。瞬間、瞬間の判断を下し最善と思える行動をするのみだから、時には悪魔にもなれば天使にもなる。
私が最も理解したかったのは私の行く手行く手で[こっちだよ]と手招きしていた人生の導き手である神様だった。
様々な偶然が重なり今日に至っている。随分親切な神様だなぁと今では感謝しているが、あっちこっちにマーキングしてあるからどれが私だか分からなくなるんだ。
で、やけくそになりおりゃ~まとめてかたずけっか!ってな調子で生きてきた。おんなじなんだなぁ。至る所にマーキングしてある。どれが本物かが分からないのだが、確かな信頼だけを持ち従ってきた。
今、それと同じ気持ち。優しさを感じるから多少の腹立たしさも我慢が出来る。そう言うものがない人の傍らにいたら理解以前の問題だ。
まず私は近づかない。避けて通る。酸欠になり死にそうになるからだ。
そうなんだ。私は優しいものを頼りに生きて来たんだ。
感謝しつつ。
人間の基本なんだろうが、最近いないね。そう言う優しい人は。みな、自己中心的で他人の事なんかどうでもいいやって思っている。
そう言う空気が辺り一面に立ち込めている人の側はとにかく避けまくる。
嫌いなんだ。そう言う人は。生きてる気がしなくなるから。あいつに逢ってからなんだか安心した。まだ人間がいるんだと。
しんどいよ。と言う私に頑張ってと声をかけてくれた神様よぉ。あんたにそっくりの人に会っちまったよ。類は友をよぶんだね。
これがおまえだよってか。素敵な私だ。見知らぬ君よ。双子みたいだね君と私は。
逃げたろうかと思った矢先におんなじ事言われちったよ。
[僕を信じて!]
しょうがねぇから引き返して来た!これでいいか!
何度も自殺を考えた私がいる。その度に励ましてくれた神様と君はおんなじ匂いがする。
優しすぎて逃げれないのだ。
一番大切な人を奪われた者の憎しみは強い。愛する我が子を奪われた母親の心は鬼にもなる。奪われるとは命に限らず、悪魔に奪われる事だってあり得る。
期待はしないが、人間として、こうあって欲しいと言う希望を子供に託す。
私は子供に何を願っただろう。幼い日のアルバムを捲りながら立ち止まる。過ぎ去った時を振り返り、可愛いだけの存在だった頃を懐かしむ。ペットではないから願う思いがある。アルバムの最初に[優しい子になって下さい]と記されている。
そうなんだなぁ。
子供に願った最初の思いはそれが基本になっている。
優しさがなんたるものかも分からず、漠然とよぎる憧れを子供に託す。
しかし、私は本当の優しさを知っていた訳ではない。最初から知ってる人間もいるだろう。残念な事に私は優しさを学ぶしかなかった。
あらゆる書物から学び、なお、自分の人生から得るしかない。私は多くの過ちを犯してきた。それらを踏まえて人間として如何に生きたいかを考える。
私が好きだった本がある。[愛の妖精]
私は幼い頃に読み大好きになった主人公コオロギ。彼女のような人間になりたいと願った。その思いは私の無意識に根ざしていたのだと思う。小さな木が枝葉を付けるように他の人を呼び込む。
大抵コオロギに似た人だった。
私になっている。
私なんだ。かっては他者であった存在が私の中の血となり肉となる。
育まれた私を否定された時、愛する者を奪われたように感じるのかも知れない。時をかけ築かれた自己がある。
私の子供に等しい存在。
奪われたら鬼にもなる。
離れていても君が私の傍らにいる。人間の君が。神様と歩いて来て君を紹介されたようにすら私は思っている。
私の神様は手厳しい方です。私が間違った愛に手を伸ばすと電光石火のごとき怒りを降らす。
昨日まで3日連続の雨でした。心の中で、祝福の雨が降るような穏やかさを感じていました。
今日は一人で過ごすと決めた日なので誰にも会いません。
一人でいてもふっと心が君を思う。君も穏やかな顔をしている。私は何故か君の心は手に取るように分かってしまうのです。
今、君が思っている事も。昨日、君の姿を見た時、私は自分が女であるのを意識し体中が燃えるのを感じていたのです。新しい命に戸惑いさえあります。
私から放たれる空気は君が私に与えてくれたのです。
私は月です。
愛の炎に照らされた月です。激しい情熱に天地を焦がす命の花なのです。
君に逢えなかったら咲くことなくしおるる定めでしかない花です。
不思議です。私は昔から君を知っているのです。
私は花束を手に神殿に向かって、捧げていました。最初はそうだったのです。
でも、差し上げる方が違うのだと気付きました。それと言うのも妙な話ですが、神殿で神様が[おまえは人間に生まれたのだ。私の所に時折訪ねて来るのはいいが、おまえの神は人間の内にあるのだ]と、突き放されたのです。
意味は分かりませんでした。君に逢って分かったのです。あなたは私が知っている神様と同じ仕草と優しさを持っていました。
君は私みたいに迷わずたどり着いたのですね。私は迷いに迷い君と私にたどり着いた。長い夜と孤独な旅だった。
今では夜空に輝く星のように美しいのです。
あなたと過ごす時間の全ては夜空の星に等しいのです。


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