携帯から書く日々ブログ
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ゲーテとエッカマンの関係は愛人との関わりに似ている。詩人は現実に生きていながら全く離れた世界の住人でもある。エッカマンはゲーテの空虚な世界と感性を合わせ持つ精神の架け橋でもあった。ブラックホールから脱出出来るのは極僅かな人間だけかも知れない。新しい意識が誕生するのを手助けする人間との出会い。ソクラテスはこれを産婆術と語っている。意識改革。見慣れない世界の住人を恐れるのは極当たり前であるがエッカマンは恐らく好奇心の強い愛人だろう。手品師のように巧みに言葉を操り世界を繰り広げるゲーテを否定せず面白いと思える度量を持ち合わせていた。詩人とは大工のようなもの。彼らが使う道具は文字と言葉。その言葉は魂の深みまで土台がしっかりしていなくてはならない。自然から切り離された人間を支えるだけの寿命がなくては持ちこたえる事はできない。
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