自身を生かす

誰もが、大切なかけがえのない存在なんだ。 解って欲しい。貴方だけではないと言う事を。他者を愛する事、で、自身も見い出せる。逆からでもいい、自分が認識出来たら、自ずと、他者も見えてくる。闇の中で見えなかったもの、光が差して見えた闇の存在を知る。私達は常に何かに寄って、見えなかったものの存在を知る。物事には、両面があるのだから。私は夏の暑い日に冬のひんやりした空気、風を恋しく思う。夏が無かったら知る事が無かった。夏そのものさえ感じる事はできない。 星を見る事が出来るのも、夜があるから。全てが互いを必要としている。 気が付いていたら、君は他者の中に自身を見い出し、自分と他者をひとつの世界に分け隔てなく、感じる。分散された自己が、統合される。完全な自己は自らのうちに世界を含んでいる。大袈裟に言えば、正に君は神が創った、としか言いようがない。貴方と言う小さな存在の中に、宇宙は納まっていた。拡大したものが、外部に広がる、あらゆるものであるのだと、気が付くだろう。言葉で聞いても多分感動はしない。自身の中から沸き上がる様に感じた時にしか解らない。 その瞬間、
宇宙が誕生した源も解る。 それは、一瞬の出来事だから、多分、忘れてしまう。 忘れられないものは、感動と言う不思議な体験。もう一度味わいたいと、きっと思うだろう。それは、あらゆるものに姿を変え、現れる。たったひとつではあるが、そうではない。パラドックス、の意味が解れば、後は楽勝だ。ただ現実の中で見い出そうと思ったなら、強くなくては出来ない。 刺激的ではあるが、快楽にはならないだろうから。