理解に苦しむ

たまに私には感情があるのかと疑う事がある。過去の男たちの行動の意味が不可解になる。何故、彼らは好きと言う気持ちを素直に言わないのか、と。暫し考えたいのでこの問題は保留だ。続きは考えとこうか。
辞書を引いたら、恋愛とは互いに愛情を感じ恋い慕うこととなっている。私の場合は互いにではないのかも知れない。
私はいつでも人間に対する愛情を持っているのだが。どうも内容が違うような気がしないでもない。好きなら好きでいいだけで何でそれで苦しくなるのかが問題なんだなぁ。
私は好きなものがないとすぐ死にたがる癖があるから、好きと言う感情は常にあるに越したことないと思う訳で、その類の感情で切なくなったりはしないのかも知れない。
ただ、私の場合厄介なことがある。すぐ相手の立場になってしまうのだ。
そうなると私の感情ではなく、相手の感情でしかない。それを自分の感情と勘違いする。どうもその辺りの感情の境界線が曖昧になっているのではなかろうか。しかし、自分の感情ではないにせよ、美しい感情はやはり好きだからな。人がそのような美しい感情を持てること自体に恋するのかも知れない。
ここではたっ！と思い当たる節がある。昔、久チャンに恋をしていた人を好きになった事がある。
今にして思えば恋する彼に恋していた訳だ。優しくて良い人ではあったが、果たしてあれが私の初恋かと疑うんだな。
いい思い出にはなっている。因みにもし私が彼を真剣に好きだとしよう。私は久チャンに焼き餅の一つくらい持って当然なんだが、そう言う感情はなく、久チャンは久チャンで好きだったんだよな。
今もそうなんだが、好きだから付き合いたいなと自然に思った訳で、それをややこしくは考えないのだ。
ようするに楽しかったらいいんでないの。しかし、人が人を愛する心は実に美しいとしか答えはでないなぁ。また保留にしとくか。
で、再び記憶の糸を手繰り寄せ考える。あいつはどんな気持ちで私を誘ったんだろうか。正確に言えば、[僕を誘って頂けませんか]だったんだよな。なんとややこしい言葉か。私は暫し意味を考えてしまった。どう言うこっちゃ！ってな感じだ。私がややこしいのか男連中がややこしいのか、また保留だ。
物事をややこしくするのが人間は好きなのかも知れないとアッサリ答えを出し納得するのも私なんだなぁ。simple is
気持ちをストレートに現す私を怖いと言った人がいる。これも私とは逆だ。回りくどい物言いが嫌いだし、ハッキリしない奴はほっといて次いこべ！時間がくれば分かる事もある。答えを急がないのも大事だ。
因みに好きな人に嫌われるくらいなら、告白しない方がいいのだろうか。その辺りの心理も分からない。誰か知ってる人がいたら教えてくれの心境だなぁ。
好きと言われて悪い気はしないんでないの。だが、心から大事にしているものを失うは身を切られるように辛いのだと言うことは私でも分かる。
では、そのような時私ならどうするんだろう。
娘が１４歳の時、膠原病にかかった。原因の分からない病気で、医者から[お母さん覚悟していて下さい]と言われ絶望的になった。
こんな病院に娘を入れとく訳には行かないと思い、少しでも希望をくれそうな病院を探し回った。
確かに膠原病は厄介な病気だ。しかし、言葉一つにでも希望が感じられたら人は変わる。
病院を変えたのが幸いだったのかは知らないが、娘は劇的に回復をし、今では態度はでかいは口うるさいわだ。
ただ、願う気持ちがある。生きていて欲しい。私を嫌いでも構わないから生きていて欲しいとしか願わないのだ。
あー誰かを好きになると独占したいと言う気持ちは分かるがそれ以前に一人の人間として尊重したいと思う気持ちの方が私は強い。
愛する者の幸せを願いはするが所有したいとは思わなんだ。気持ちが伝わってくればそれだけで満足なんだ。
だが、人に寄っては愛されていると言う確信が欲しいのかも知れない。形で示して欲しいと言う訳か。心に形はない。ただ愛しているだけなをだ。
男にとって愛されている確信とは抱かせてくれる女のことか？それなら容易いことだ。肉体だけなら金を払えば買える。だが心だけは金では買えないんだ。そんな虚しいセックスに何の意味がある。
何故愛する者の心を試そうとするのか。確かに私の神は私を試された。あらゆる試練も与えた。人の心も神よ、あなたと同じなのか。