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仕事を始めて2ヶ月になるが、今でも標準語でしか話さない人がいる。(私に近付かないで)無言の私の拒否。
障害物を自分から避けるより相手に避けて頂いた方が手っ取り早い。
大阪弁も好きだ。ヤクザ並みのはったりや、べらんめぇ調も嫌いではない。雰囲気に合わせて様々な言語を楽しみたい。だが、下品な人間とは付き合いたくない。他人行儀で冷たいリズムは人と人の距離を現す。
喧嘩するだけ無駄。喧嘩するって、どっちかが歩み寄りたいと思っているからするんだ。
何時までも他人行儀な私に[…さんどこの生まれ?]どこどこだけど…
[言葉が上品だから]嫌みたっぷりだ。
あなたの心が下品過ぎるからせめてもの抵抗でございます。私だってこんな堅苦しい言葉は嫌いだ。目には目をと言うが逆もいい。
殴られたら、もっと殴らんかい!われ!いてこましたろうか!なんて言えるようになるまでになって欲しい。
言葉なんて私は聞いていない。私が感じているのはあなたの心。もの言わぬ心を感じている。
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ブログを読み返してみたら新坂のことなんじゃないかなと思える箇所がある。あれ、書いてる時は漠然と(そんな思い出があったなぁ)と言う感じで書いていた。今なら誰のことかすぐ分かる。
他の人も記憶してはいるが、無意識にまでは入り込んではいない。多分、上っ面を過ぎて行っただけなんだろう。案外、人は記憶していることの方が重要な事柄と思っているのだろうが、無意識と言う闇に潜む思いこそが人を支えている。
私は好きな人は目を閉じて思い描くんだが、開いている時よりくっきりと浮かぶ。ココ、シャネルと恋人の話があるんだが、同じなんだ。(僕は闇の中でしか彼女を知らない)
私が新坂を記憶していたのは正に闇の中でだった。愛していると言う自覚のない闇の中。失っても失われることのない命の闇の中。
私は新坂とのことは全部覚えているのだが、セックスだけは全く記憶にも無意識にもない。
[新坂、生理がない]と言った時の顔は覚えている。後日、間違いだったと分かった時は私の方が安心した。新坂は困ったような様子が無かったんだよね。
不思議な人だ。情熱的な愛し方では無く非常に穏やかな愛し方だった。恋愛ってもっと情熱的なものだと思っていたのだが、新坂と私は全く違う愛し方を経験している。その理由は私が女と言う自意識が無かったからだと思われる。
女と男ではないんだ。ただ側にいて欲しい存在がある。
それだけに余計辛かったのかも知れない。雪の中ですれ違った時も。アパートを出る時も無言だった。新坂の言葉は不思議な響きだ。何だかいつも切ないんだ。無理強いが嫌いな私なんだが、新坂がもう少し無理強いしていたら上手く言ってたかも知れない。
今なら、思える[あなたを世界一幸せに出来ます]思えるでは無く、言いたい。愛しています[あなたを幸せにするためなら命さえ投げ打ちます]自信を持って言える。
あなたは私の全てでした。あなたを失うことは生きることを諦めるのと同じだった。
あなたは時を越え私に語りかける。誰かの姿を借りて私を誘う(まんが、おいで…)
思い出して辛い。サライに会わなかったらずっと微かな記憶に留まっていたのだろう。サライに会った頃から頻繁に(帰っておいでよ)と言う不思議な響きを聞いていた。最近、サッパリ聞こえなくなった。その代わりに大切なものを失うのではないだろうかと言う不安に駆られている。
で、思案に暮れている(帰ってきたのはいいが、どうしたものか)
新坂よお、どうすりゃええんかまで教えてはくれないんだね。
埋められない寂しさに優しさをそっと忍ばせあなたに贈ろう。何となく気がかりなあなたを不安げに見つめている私がいる。
いつの間にかあなたの方から私に挨拶をしてくれるようになった。
寂しさで自分を駄目にしてしまいゃしないかと気がかりになる。生きていくだけで大変なんだから、せめて優しさと言う贈り物をあなたに贈ろう。

私は患者さんの笑顔に神の存在を感じたことがあったんだが、自身を神とは思ったことはないなぁ。 人は何気なく見ています。裏表なく生きていたら、サッパリしたもんだよ。
小細工が面倒くさいってのもあるんだがね。
楽しみにしています。
今日の彼もそうだが、私の周りに似たような波長を持った人間が寄ってくる。

あらゆる空間に我が物顔にいるが、一旦空間を変えると別人になる。同じ人間とは思えないほど空間の中に溶け込む。
同じ人間だとは分かるのだが、意識が別人になっている。
まるで野生のライオンのように気配を消し獲物に近寄る。大概の人間は多少の意識を共有している。しかし、私が会う不思議な生物は人間の持つ意識を衣装のように脱ぎ捨てる。
[何も考えていない]のではない。誰も姿は見ているが、意識を捕まえることが出来ないだけだ。
サライは見抜かれたことをすっとぼけたが、今日の彼はアッサリ自白した。
恐らく他者から何度か言われたことがあるのだろう。
[不思議な人]と。
まるで磁石のように私の側に寄って来て、自然に会話が弾んだ。私の指摘に対しても極自然に[よく言われます]否定もせず、アッサリしたもんだ。
悪あがきはもう止めたい。寂しくなるだけだ。
めったに会わなかったが、最近、何となく似た者が寄ってくる。私にコンプレックスが無くなってオープンになっているからなんだろう。
随分、昔に私は同類に会っている。私に自覚が無く、自分の持った資質を欠点のようにしか思えなかったのが徒となり、すれ違いに終わった。今なら彼が何を言わんとしていたかが分かるのだが、あの頃は別人の衣装しか持ち合わせてはいなかったんだ。
今、思えば随分安っぽい衣装に拘っていたものだ。
一枚の衣装しか持ち合わせないよりか、自由に場所に合わせて身軽に着替えたい。
今頃どうしているやら。珍獣に会って喜んでいた姿が懐かしい。
狸と狐の化かし合いも楽しいもんだ。悪意はないんだが、誤解されるね。
寂しいからいろんな人間に化けるんだが最終的には本来の自分でいたい。
波長って不思議だね。珍しい波長だからなかなか会わないんだが、寂しがり屋が寄って来るのも特徴だ。人間は自分に似た人を好きになる。そう言うのを利用してる訳じゃないんだよ。寂しいから寂しがり屋の気持ちが分かるだけなんだ。


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