唯一の自惚れ

ブスで足は短いし、おまけに中卒。人間見た目ではないと言うが、見た目も大事かなとは思っている。もし私が美人でスタイルも良く大卒だったら、苦労は今より少ないですんだかも知れない。無いものを数えるより自分が持っているものを考えると勘の鋭さに思う。若い時は相手の心を読む事が無意識に出来た。お陰様で好かれる事には欠かなかった。人間は少なからず自分の都合のいい人を好きになる。大抵、幼稚な人間なんだが。勘の鋭さは時に苦しみでもある。いい事ばかりがある訳ではない。嫌な事もひっくるめて感じる。喜びも苦しみもそこにある。片方だけ捨てられるならいいのだが、自分が生きている意味さえも失う。感じたままを言葉にする。誰にと言う訳でもなく、私自身が唯一の心の理解者でありたいが為に。９と言う数字は私が生まれた月だが、私は苦しみの９を思いだし嫌っていた。永遠に続く苦しみが刻印されている様に思えて。最近、完璧ではなく、程々の数字が９だと勝手な解釈をしている。ブスであったが故に悪事に走る事もなかった。自惚れる程のものはなかったが、勘の鋭さは誇りに思う。誰も信じてはいないだろうが。私の唯一の才能でもある。

うんざり

テレビ見てるより仕事をしている方がまし。しょうもない人間と付き合う暇があるなら仕事がいい。好きではないが、どうでもいい毎日にうんざりしてくる。明日は警察のねぇちゃんに会う事になっているが、これもうんざり。今更遅いのだが、理不尽な目にあっても警察は当てにはならない、と実感。日本はもう沈没するしかないと思う訳だ。暇人の集まりが警察。もう少し勉強せぇよな。馬鹿の集まりが警察だと実感。

人間のプロ

上手い役者ほど自己確立が出来ている、と私は見ていて思う。表現の上手い役者には想像力が豊かな人がいる。多分、自分の視点からでは無く見る側の視点も感じているのであろう。男が女型を演じる時により女らしくなる。だが、何故か女が男を演じるのは多少無理を感じる。見た目は男の格好ではあるが、男の匂いがしない。私はたった一度だけ(男)に会った事がある。時々思い出す人でもある。見た目は男だったが付き合ってみると、余り男を意識しなかった。意識せずとも、気がついたら私が女になっていた。何時でも同じ人間ではない。相手により人は変わる。共演しているうちに恋に落ちる事はあるだろう。上手い役者ほど相手をその気にさせる。役柄の度に勘違いされるのも迷惑な話ではあるが、相手を本気にさせて初めてプロと言える。私の好きな言葉に(騙したなんて言って欲しくないね。どうせなら大した役者だと誉めて貰いたい)がある。恋愛は舞台でしかないと常々私は思っている。私が心底好きな人は私を愛してはくれない事も承知で愛する。モナリザの言葉を借りて言うなら(私は貴方を愛しています。けれどそれは貴方に関係の
ない事です)だろう。相手に期待する愛は貧しい。愛している思いが命からほとばしる時がいいのだと。行く先のない愛もいいものだ。片想いもいいかも。愛せるものがあれば人は生きて行ける。人に求めているだけの人間は虚しい。私はそんな人間が嫌いかも知れない。例え、親であっても、子供であっても好きにはなれない。そう言う人間の前で私が演じるのは嫌われる役でしかない。余り好きな役ではないが。

誰だったかな

暗さを知らない者は明るくはないのだ。自転車を漕ぎながら脳裏をよぎった言葉。誰でもいいか。自転車で走りながら、本当にそうかも知れない。全身で意味を知る時、私の中で何かが変わる。解らないものへの好奇心。殆んどが人間の精神世界の事ばかりだ。同じ経験は出来ないのだが、知りたいと言う私の心に囁く時がある。遠い世界が目の前に広がる。会った事もない人がすぐ側にいる感覚。

感性

優しさ、だと思う。知人は私を理解していた訳では無かったが側にいて心地良いものがあった。知人と歩いた道は楽しかったし、手を繋ぎ歩く事がこんなに楽しいものだとは思ってもみなかった。優しさに脅えていた私を強引に誘い、何時しか優しさの意味を教えてもらった。傷付きもしたが、今にして思えば私が信頼出来る人間を知らなかっただけだ。傷付くのが恐くて避けていた。性格は違うのだが、今でも好きかな。優しい心をもった人間は感性がいいのかも。柔らかな生き方をしていると色々感じる。傷だらけの心は脅えるだろう。脅えるものは相手にも恐怖を与える。