反抗的な性格

嫌いなものに対する私の反抗は凄まじいとしか表現出来ない。好きと嫌いの中間がない。どっちかだ。血が繋がっているから似ていて仕方ないのだが、似てるのは顔形だけでいい。これは諦めの境地だね。ある日、母親の寝顔が自分に似ていると感じた瞬間のなんとも言えない気分。 母親に限らない人は自分の鏡だ。街を歩いていれば様々な人に会う。爽やかにさり気なく過ぎ去る時もあれば、嫌悪感を感じる時もある。私の中の反抗心がムクムク立ち上がる。逃げるように闇雲に自転車を漕ぐ。心が無の境地になるまで自分を痛めつけたくなる。鍛えると痛めつけるは違うのだが、自分に対する憎しみを消すしかない。そうでもしなかったら私は自分の首を切り裂いていたと思う。激しい気性との闘いも方向を変えたらいいのかも知れない。この気性があったからこそ私は今日まで生きて来れた。 感謝より今は苦しみの方が強いが何時かこの気性を心から好きになる日もあるやも知れぬ。

現実

泣こうが喚こうが変わらない現実がある。嫌と言う程味わった。目の前で起きている物事に最初は驚き止めにも入ったが毎晩のように繰り返されると麻痺する。せめてもの抵抗で家には帰らず教科書は全部学校に置いたままにして、自然の中をあてどなくさ迷った。学校は給食だけを目当てに通った。 子供の頃はそれで許されていた。仕方がないのだ。子供はその日生きる事しか考えていない。１４才の時その環境を離れたが、これも私の意志ではない。勝手に大人が決めた事だ。今更母親にも興味はなかった。そもそも親と言う存在そのものが疎ましいだけでしかなかった。母親には私の心理が永遠に理解出来ないだろう。肉親など私は信じてはいないと言う事が。冗談に私は自分を孤児と言うが本心でもある。大して変わりはない。本当の孤児だって親はいる。空中からガキが降ってくる訳はないのだから。親に期待はしてないが感覚として親しめないだけ。血の繋がりで無理して家族ごっこするより正直だと思う。好きな人が家族の中にいれば探す手間がいらないんだがね。

初心に帰って

結婚して何時しか嫌になる。結婚は忍耐とか初心に帰ってとも諭される。出逢った頃の自分の心境を振り返ると首を傾げるだけで、何故この人と結婚したのかさえわからない。物事に拘らない性格があだとなったとしか言えない。差別意識は無かったが自分に対するコンプレックスが強く自信が持てなかった。今でも自信がある訳じやない。 歩くのに疲れると永遠に眠りたいなどと思ったりする。本当に目覚めなかったらどんなに楽だろう。逃げたい一心でしかない。この人から逃げたい。最も嫌いな人間を選んだ過去の自分を責めるしかない。共に学べるかもと期待したが、何一つ変わりはしなかった。何時しか飽きてしまった。初心に帰れば自分の馬鹿さ加減に下を向いてしまう。

苛つく人

何も分かってないのに分かったふりをされるとむかつく。どっかの本で読んだ言葉なんて単なる記憶ではないか。ゲラゲラ笑う看護婦さんは多分何も分かってはいないんだと思う。人間性なんだろうな。他の人が彼女と同じ態度だと、てめぇなめてんのか！とでも言うとこだが、人柄は言葉じゃない、と思うこの頃でござる。 優しいふりや分かったふりはしない方がいい。分からないものがあって当たり前。やるべき事をしたら後は本人の生命力でしかない。不必要に心配したとこで無意味なんだよ。私の性格が分かってんのかなと思う看護婦さん。 たまにとんでもない看護婦さんに会う。心配しているのは分かるがそれ、意味ないし、余計ムカつく。病院に来るのは病気には違いないが、人に寄って対処を変えては如何？

分かり合える関係

話さずとも分かり合える関係がある。気持ちがどこで繋がっているのかは分からないが、私が通っている病院の看護婦さんを私は詳しくは知らないのだが、顔を見ると気持ちが和む。不整脈で心拍数１８０でゼイゼイ息をしてる傍らで何時もゲラゲラ笑っている。人間死ぬ時にゃ死ぬんじゃ！私の気持ちが分かって笑ってるのかどうかは分からないが冗談が面白い。どうせならこんな人に看取られ笑いこけながらくたばりたい。優しさってあんたの優しさを証明したって仕方ねぇんだよ。