携帯から書く日々ブログ
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
どのように表現すれば愛おしい人の心を捕まえる事が出来るのかを考えるのは物書きにも言えるのだろう。
私の父は私を愛していた。だが、彼はあまりに幼稚すぎた。誰もが愛してはいるが、愛し方が分からないのかも知れない。 物書きも同じだ。読者を愛人と想わなければ、心を捕らえる事は出来ない。私はゲーテが苦手だった。彼の格言は好きだが、恋愛詩になるとさっぱり分からなかった。ゲーテともあろう男が女子ごときにあれほどの情熱を注げるものかと、訝しく思った。 ハタッ!と立ち止まる。待てよーありゃもしかして読者に向けていたのではなかろうか。 ゲーテの言葉に[私を読み解いておくれ]と訴えている箇所がある。言葉をこよなく愛していたゲーテの真の狙いは、多くの読者へのメッセージなのだろう。 詩人は沈黙をこのまない。だが、胸にしまっておくこともできぬ恋心、いかにうちあけようか。夜毎ゲーテは思いつめていただろう。 ゲーテが密かに打ち明けた言葉を読み解く読者を恋人とし、こよなく愛したであろう。 PR |
カレンダー
フリーエリア
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
ブログ内検索
アクセス解析
|