意外性

金があれば大抵の事は可能なんだが、憧れは奇跡的な事。んな馬鹿な！と言う事なんだ。無から有を生み出す。不毛の大地に根を下ろす、そんなものに憧れる。金が全ての様な世の中だから、余計、憧れる。人間の原点は自然にある物から借りた知恵だと思う。まだ僅かに残っている自然からのメッセージを聞きたい。人間が本当の豊かさに繋がる何かがあるのかも知れない。聞く事が出来ないのは私自身に問題がある。自然は絶えず語りかけているのだが、私がまだその地点に到達していないのであろう。秘密を打ち明ける相手を選ぶ。現実の中で、自然への秘密の入り口を探す。ヒントが幼い頃の私が握って離さなかった何かなんだ、そうは思うが、あの頃の記憶はまばらで、断片的で、中々繋がらない。数々の思い出が蘇るが、忘れているものがまだある気がする。