くそったれ！

私は貴方を崇めたりはしない。命のもっていき場をなくした時、やけくそで貴方をののしる。それで私は落ち着いて日々をすごせる。私は単純であり、喜びには素直に貴方を褒め称える。しかし、理不尽な苦難に会うと私は貴方をなじる。自分勝手なことは承知の上で、崇め、罵る。寛大な貴方はちっぽけな人間の苦悩には無関心だろうから。しかし、なんのかんの言った所で貴方と私は共に生きてきた。その事実だけは消えないのだ。私は貴方に騙されながらも生きてきた。貴方が私の死を遠ざけ憧れへと駆り立てた。私は砂漠に蜃気楼を見る者にすぎない。今や蜃気楼と知りながらも求める狂い人なんだろう。