孤独

ペットを飼う人間の心理に、共感性がある。人間以上に自分の気持ちを解ってくれると思っているのだろう。私は余り好きではない。我が家でも兎を飼ってるが、共感する事はない。(お前、それで幸せか)と聞く事はあるが。自然に帰る方がいいのかも知れないが、我が家の兎は自然を知らない。赤ちゃんの頃から小屋に居て、他の世界も知らないし、想像する事もないだろう。一番安全な世界が小屋の中みたいに思っている。私だったら退屈で死んでしまいそうな世界で充分なんだ。それで満足出来る兎を羨ましくも思う。

情緒の正体

欠点だったのか、個性だったのか。私には情緒らしきものがない。情緒不安定で苦しむのでは無く、無いが故の苦しみで、特に痛感するのは葬式、結婚式の時。どんな顔すればいいのか戸惑う。感傷的になれず、冷たい人間だと悲しい気分にもなった。誰とも共感出来ないのも寂しい。共感は出来ないが、相手の気持ちは解る。私とは異なるのではあるが、冷静に感じ、何が私に出来るかを考え、手をさしのべる事は出来る。情緒はないかも知れないが思いやりだけは知ってる。むしろ最近情緒と言う物が未知の生物に対しては冷淡なのが気にかかる。情緒豊かな人間に暖かみを感じるらしいのだが、私はうっとうしい。以前、私の事を、ムードメーカーと言った人がいる。自分を知るにつれ、何をさして言っていたのかが解る。私には情緒はないが、瞬間に異次元に入り込んだ様な不思議な空間を作る癖がある。自意識の強い人間には通用しないが、暫し現実を忘れ、魔可不思議な世界を味わう。アヘン窟と言っていた知人は私の所に入り浸って帰ろうとはしない。私にすれば、知人が望んでいる世界を再現したに過ぎない。居心地の良い世界。空間を生み出すのは芸術的な技とも言える。
未知の世界への憧れ、人に知られていない自分だけの世界で孤独になった心。ほんの束の間ではあるが、私自身を消しさり孤独な魂を包む空気になる。多分、誰もが心の中に持っている世界、誰とも共有出来ない世界。個性を育む寂しい世界。何者でもない自己確認の瞬間。出会いの度に新たな世界への冒険がある。そこに棲み続ける事はないが、チョツとした旅にはなる。情緒の欠落も悪くはない。さすらい人の様に小さな宇宙を巡るのも楽しい。

妄想が止まらない

仕事行ってたらこんな間抜けな事考えなくていいのだが、まだ無理です。医者の話しだと、後一週間は様子見て、らしい。体重減らしたらエエやろが。１００gだったら、支えられるかな？何の為に仕事してるかと言えば、妄想が脳味噌を走り回って困るからなんだが。出口がな～い！脳味噌の中で叫んでいる。ムンクも叫んでいたのかなぁ。変態でも一応仕事が出来たら社会は無罪放免してくれる。わーい！私も人間だぁ。

精神科医

馬鹿親の口癖は(医者になれ)だった。なっても良かったかな。最近になって、悪く無いかもと思う。当然、精神科。面白い人間が勝手にやって来る。探す手間も省ける。どんな世界に住んでるか楽しみ。飽き者の私にはピッタリ。世界は一つじゃない。幾千もの世界があるのだが、認められてないだけか、もしくは、都合が悪いから世界はただ一つと言う事になっているか、だなぁ。解ってないんだなぁ、一つしかない世界が壊れたら、どうすんのよ。一万個の一個だったら影響も小さいし、諦めもつくよね。私は思うんだが、人間の脳には神様と良く似た世界があるのではと。今の所人間が住めないだけで。天動説から地動説に変わった時も素直に認めてはくれなかった。しがみつくのが好きなんだね。精神科にくる人は様々だろうが、少しは常識を逸脱した人間だから、違う世界が覗けるかな。現実になるかならないかより、そんな世界もあり。頭の隅にしまっておくのもいい。

ない物は出せぬ

感傷、情緒。について、図書館に調べにいったが、無かった。辺りを見渡し、それらしき物を探して見ると、あ～多分これじゃないかなぁ。臍の緒みたいなもんかも。あれを辿って行くと母親の胎内に行き着く。だから情けに緒がつくのか。勝手な解釈だから真面目に聞かれたら、辛いものがある。瓢箪から駒、冗談から神様。穴からオナラ。溜めてるのが一番体に悪いのよ。こんな馬鹿な事やってるのも脳味噌のせいなんだから。知人は私の事、妄想竹とか呼んでる。誰でもいい訳よ。認可されたら良かよ。 認知されないみなしごハッチ、は可哀想。情緒に話しを返して、ありゃ恋愛とも関係あるかも、ゲーテで恋愛に触れたが、私が理解出来ない訳が解った。恋愛した事ない。胎内への憧れもないし、内なる異性もいない。いるのは私と神様と悪ガキ。この三人では情緒もへったくれもない。しゃぼんだまの様に世界は生まれ、消えて行くから、情緒が生まれる暇がない。結論。情緒とは過去から延々と続いている物を指している、と、言う結論に至りました。又後日、本で調べてみます。