もっと馬鹿になれ

世渡り上手を賢いとは思わない。ただの臆病者に過ぎない。誰かが歩いた後をついて歩くだけの人生に感激やら感動がある訳ない。個性もない。そのくせ自己主張だけは強い。行きているそのものが個性なんだがな。沈黙の中に個性はある。無口とは違う。自分らしく生きるには勇気が必要になる。本当の個性は死ぬ事を恐れたりはしない。自分を生きれなかった者が死ぬ事を恐れる。一回死ぬ位の目にあった人間は生きる意味を真剣に考える訳だ。だから、一回死んでみろと思う訳。

達人だなぁ

真面目に仕事してますなんて顔してる人に限って不真面目。記憶力のいい人は余計な事まで記憶する。要するに自分がないんだな。世の中の物事全て記憶していたら、脳味噌満杯になって考える余地ない。大体記憶する目的はなんじゃい。自己発見ではないか。多くの資料から自分に必要あるものを抜粋する訳だろう。記憶だけならコンピュータに任せて必要な時取り出せばいいでないか。知人に記憶力が凄い奴がいたが、自分の考えが全く無かった。話していて、退屈な人間だとウンザリした。編集能力欠如の人間に魅力などありはしない。知識だけなら、私は図書館に行く。一方的に知識をひけらかす人間はコミュニケーションなんてする気がないんだから。私はあんたを測定する為にいるんじゃねぇつうの。役立たずの知識をひけらかしていた知人は料理が全く出来ず、木偶の坊だったのが印象に残っている。相手見てないんだ。他人は自分を認めさせる道具にしか思ってなかったんだろうな。知識は人間との関わりにおける道具に過ぎない。人間を意識しない知識に何の値打ちがあるか。もう会う事はないのだが。

過ち

誰も傷付け無かったと言えば嘘になる。不完全な人間である事を自認する私は過ちを犯した事に後から気がついた。後悔から気がついた事がある。人と関わるとはなんぞいなと言う疑問を持ちながら。私自身も他者から傷付けられもした。御互い様だなと苦笑する。許された気持ちに救われる。完璧な人間ばかりだったら、私は一生罪に苦しむしかない。罪の自覚が他者に対する寛大になる。罪を憎み人を憎まずと言う言葉の意味も結局自分を許す為にあるのだと、気がつかされた。人間の愚かさから生まれた物語は、人間らしさを語る。完璧な人間しか存在しないとしたら、何も話す事はないだろう。国会中継を見ていて完璧であろうとして、無難を選んでいる人間にこそ、不完全を感じる。未知の世界に踏み入ろうとするなら、失敗はつきものである。好奇心の強い人間が間抜けに見えるのもそんな所から来ている。一度も他人を傷付け無かったと自認する人間がいたら多分、偽善者か鈍感な人間だろう。私は傷付けられた事に腹を立てている訳ではない。気が付かない事に怒りを感じているだけだ。

お返し致します

(君はペットみたいだね)貴方が愛せるのは高々ペット程度の人間に過ぎない。自分から露呈していても気が付かない。幾等でも演じる事は出来る。他人の意識を盗む事など容易い。盗むだけの値打ちがあればの話だが。足手まといになる意識に未練などないのかも知れない。演じているとも知らず罠にはまる姿はくもの糸に絡め捕られた獲物に過ぎない。誰の罪でもない。皆自身の無意識に惑わされ網にかかるだけだ。騙されたなんて相手を責めるのはお門違いと言うものだとは思うが、信じ込んでいる人間には何を言っても無駄。ただ演じるのに飽きただけ。

やってられっか！

ガキの頃は馬鹿親の権力に泣かされ、母親に引き取られてからは母親の理想的家庭の為に犠牲になり、成人してからは又アホな男の相手でもうヘロヘロになった。後はやけくそだもんね。誰の意識も無視。勝手にやったらエエがな。世の中に対しても同じ気分だなぁ。あんたらの好きにしたらエエがな。だけど従うとは言ってないが。気の合う仲間と演じる芝居は楽しい。夕暮れになったら、又明日ね。明日はどんな役をさせて頂けるか。なんでもこなせるのがいい役者だと思う。