人間だもんね

去年足を骨折して病院に行ったのだが、可愛いやぶ医者に会った。レントゲンとってから判断すればいいものを、パンパンに腫れた足を圧され、つい吠えてしまった。[お前はマゾか！]大体見たら解りそうなもの。即手術となり、入院。手術の前にもう一度レントゲン。治ってるではないか！結局一泊しただけで退院となった。人間の生命力は個人差があるから、悪い所だけ見てる様ではいい医者とは言えない、が、間抜けっぽいから案外いい医者になったりして。足も治ったし、会う事はないのだが、私の言いたい放題に困った仔猫の様で、まっいいか！頑張れよと思う。最後の日に[会いたくなったら又骨折するね]もう会う事はないのだが、冗談の通じるいい医者になって欲しい。案外ユーモアが病を治す時もある。

残虐非道

人間の欠片もない。残酷な本能を人間は持っているのだが、動物と違い考える葦である。ばれなければ平気で自己中心的行動もする。ばれた人間は要領が悪いかも。私が嫌いな人間は自分自身は何等の犠牲も払わず悪事を働くずる賢い人間。賢さもいろいろだ。発覚しない犯罪もある。見えない犯罪もある。

くそったれ！

私は貴方を崇めたりはしない。命のもっていき場をなくした時、やけくそで貴方をののしる。それで私は落ち着いて日々をすごせる。私は単純であり、喜びには素直に貴方を褒め称える。しかし、理不尽な苦難に会うと私は貴方をなじる。自分勝手なことは承知の上で、崇め、罵る。寛大な貴方はちっぽけな人間の苦悩には無関心だろうから。しかし、なんのかんの言った所で貴方と私は共に生きてきた。その事実だけは消えないのだ。私は貴方に騙されながらも生きてきた。貴方が私の死を遠ざけ憧れへと駆り立てた。私は砂漠に蜃気楼を見る者にすぎない。今や蜃気楼と知りながらも求める狂い人なんだろう。

幸せ

何処にでもある。当たり前、と思いさえしなければ。先日、面接に行ったのだが、面接管の態度が嫌で断った。彼から言わせれば、雇ってやるなんだろうが。こんな人の下で働いてまで生きていたくない。帰り道、腹くくった。死んだってしょうがないか。嫌なものは嫌。首くくるか腹くくるか、どっちかを取れ！と言われたら腹！に決まっている。首はくくったらすぐ死ぬが腹はくくっても当分持ち堪える。

誰かに会う

家に居たって誰かに会う訳ではない。本の中でゴッホやヘッセと会話するのだが、次第にそれも寂しくなる。自販機で煙草を買おうとしたら、青年が、先にどうぞとの事。理由を聞くと１０円玉だからと言う。時間がかかるから先にどうぞ、なんだが。気持ち良かった。ありがとうの言葉で別れたが、心地良い余韻が続いた。ちょっとした事なんだがなぁ。大袈裟ではないのだが。単純な事がなくなったのが今の世の中なのかな。