私の師へ

有難うございました。過去形になりますが、多分先生の事、解っていてあの日のあの言葉を言われたのだと思います。辛い時、悲しい時、寂しい時、常に先生の言葉が慰めでありました。先生が亡き人となった日に叔父が同じ東京で交通事故で亡くなり、偶然ではあるが、私は先生の近くまで来ていたのです。お別れはいえませんでしたが近くにいたんだと思うだけで、今までも私の側にいるように感じていました。子供の頃から私の近くにいた神様と同じ様に。何時でも何かに見守られている気がしてました。まだ解りませんが、私は多分もう大丈夫だと思います。何と無くそんな気がするのです。寂しくはなるかも知れません。子供の頃から馴染んだ寂しさです。あの頃堪えられたのだからこれからも堪えていく自信があるのです。心の奥深く佇む先生へ。闘う事が私の生きるエネルギーでもあるようです。闘うべきものがないと私は寂しくなるのだと思う。ただ、何と闘うかでしかない。かってはこの性格が嫌で隠し続けてきた。なんでも使い方一つだと思うようになり、私が私らしく生きる為の武器に変えるつもりです。私が生まれた日から持っていた武器は闘いの精神だったと今で
は思う。

帰ってきた悪魔の子供

死ぬ事しか考えてなかったころがあるんだが、その最中で何かを探していた。何かは解らなかったが、霧消に寂しくて死ぬ事しか浮かばず、ひたすら眠り続けた日々がある。何と無く仕事に行く様になり、世の中に出た途端、私の中の悪魔が目覚めたようで、理由も無く日々が楽しく思える。生きているだけで楽しい。こんな気持で生きて行きたかった。私の中の悪魔と神が私の中で一つの存在になったような。不思議な感覚。死ぬ程の寂しさも平和にしか感じられない。もう探す事はないだろう。田舎にも行ってみたが私が探していたものは私の中にしかない。神に導かれ私のもとに帰ってきた子供。不思議な視点から私を眺める私がいる。現実を夢の様に生きる私がいる。子供の頃から私が夢に見てきた生き方が現実に変わる。難しい事ではなかった。暗い夜が明けて光の中に悪魔の子供がいる。今は春。菜の花の咲く道を飛び跳ねる様に現実を歩いている。私の視点はいとおしい者を見るようだ。何もいらない。こんな気持で生きていけるなら私は何も求めない。

好きにする

好きにしたらエエがなぁ～私の好きな言葉だが、人に言うより自分が好きにしたらいいんだと最近思う。何と無くどうでもいい仕事なんだが楽しくなってきたかなぁ。私にはしょうもない理性はない。関わりたくないが、仕事辞めるのは嫌だし、そうかと言って馬鹿相手に我慢なんか出来る訳がない。クビにしなかったらしたらエエがな。周りの連中を振り回していると人生って悪くないじゃない、と思える私は多分幸せだ。ちょつと前は人間の中で生きて行くのかと嘆いていたが、嘘みたい。好きな様に働いたらいいだけだった。死にたいなんて気分も吹っ飛んだかな。世の中でしか生きれない事が絶望だったんだが、考え方一つだな。人間と思わなければいいだけ。仕事場には様々な動物がいる。仕事場と言うより動物園だ。そう思うとなんだか人間が滑稽に見え、笑うしかない。

友人と呼べる人

生まれてこのかた友人と呼べる人は一人。今では会う事もないが何時までも心にあり気持ちが向かう。会わずとも今頃どうしているか位見当もつく。決して私の期待を裏切る事はないだろう。信頼と言う目に見えない絆が時折吹く風に乗り便りをくれる。(頑張っていますか)友人が私に言った言葉だ。今度は私から友人に言いたい(頑張ってますか)あの瞬間にお互いにしか解らない秘密の約束があった。シベリアから海を越えて友人が尋ね歩く。私も又南国から友人を探し歩いたのかも知れない。運命があるなら友人との出会いであってほしい。一生で一度の出会いで終ってほしくないものがある。再び会う事はなくとも私は忘れないだろう。心優しき友人へ。

身につかないもの

あぶく銭と、まだあるが、身につかないものは何か。苦労話を聞きながら身についていないなぁと虚しい話を聞いていて思う。物事は考え方一つでいい経験にもなるが、意味を考えない人にとってはたんなる苦労になる。苦労に甘えているのか、諦めなのか。人としての豊かさは想像力なんだろう。嘘を交えながら経験を話す時想像の世界では現実は姿を変える。優しさの底には苦しみをもった人がいる。経験した者にしか解らないと言うが、経験せずとも心優しき人間ならば感じるであろう。人の心は同じ様に出来ている。ただ感じなくなったか、心を騙し続けた結果かは知らないが。身につかない苦労は忘れられた存在なんだろう。大人になりきれない苦労があるだけだ。