血液型

馬鹿らしい事の一つに血液型人類分類がある。同じグループに分けて人間を観察する為らしい。自閉症の人もこれが好きで、安定する為に同じ事を繰り返したり、分類分けをする。先日も美容室の店員に聞かれた[血液型何ですか]これにはうんざりする[人間が４パターンだけだったら楽でいいけど退屈でしょうね]それっきり店員とは会話なし。自分が安心したいが為に他人まで檻にいれないでくれ。この血液型の本がよく売れてるとの事。本の売れ行きで世の中の思考が分かる。安心、安全、安定。墓場ならもっと君らの希望が叶うだろう。

自己防衛

誰かがレッテルを貼る前に自分とはこれこれしかじかの人間だと名乗る。私は死ぬまで自分の名を名乗らない気がする。好きじゃないから。ただ、そこにある空気だけを吸っていたい。誰かが名前を名乗ると空気が変わる。透明だった空気がくすんで行く。これこれしかじかさんは自分の作った妄想に縛られ、永遠と同じ人間を演じ続けていくのだろうか。私はごめんだ。それこそ、君にはついて行けない。しかじかさんの役の相手は大根役者でないと続かないだろう。退屈な人は毎日決まった自分を演じる。心や気持ちはゆく曇のように変わる。自分を守っている檻が、何時しか監獄に変わる。囚われているのはどっち？檻の中にいるのはだぁれ。

奥底で

[仕事は楽しくなくちゃ]その言葉の奥底には諦めがある。死ねないから仕方なくと言うのも本音で、仕方ないけど楽しみたいと願っているのも本音。でも生きてる事の全てが虚しく、馬鹿ばかしい。これは私の気持ちであって、回りの人は違うのだろう。生きてる事に意味はなくても、生きる事が当たり前だと無言で語る。私はそういう人々を自分の虚しさに引き込んではいけない気がする。[凄いパワーだね]聞き飽きた言葉も否定はしない。私の演技は完璧だ。完璧になればなるほど私は寂しさを感じる。一人になると、舞台から降りた役者のように、今日の過ぎた時間を思う。今日と言う一日の幕が降りる。明日は？まだ決まっていない明日の舞台。退屈よりはいい。私の心が望んでいる訳でもない舞台も退屈よりは救われる。

甘いな

不況になって真っ先に潰れるのは生きて行く為に無くてもいいものから消えて行く。２０年前から、漠然とした不安を感じていたのが、今頃現実になる。誰が生き残るかが興味だ。金のある奴か、才能のある奴か。淘汰されていくのだろう。不安から人間の精神は歪んでもいく。人間の欲望が生み出した文明はいずれ終る。あばよ、馬鹿げた時代よ、馬鹿げた人間よ。

行き着く場所

なんだかんだと悩んでみるが、あ～何時か死ぬんだと思うと悩む事より、今日楽しみたいと言う考えになる。苦しいと思っていても、所詮、死ぬまでよ。トイレと棺桶は一人で入る。仕事が好きかと問うが、暇よりはいいとしか。経験の数だけ比較するものがある。不況も昔の生活を思えば、まだ、地獄までは遠い。