秘密の暗号

私にしか分からない暗号を読みとる。確かに受け取っているのだと相手に知らせる為に暗号に従う。誰が仕掛けているのかは分からないが、見えない誰かさんと私の秘密のやり取り。 宝物探しのようなものだ。確かな保証もないのに、確信めいたものを感じる。かって私が神様と交わした会話のように互いにしか解らない暗号。確実に読み取り行動する事が私とあなたを結ぶ心の会話になる。 仕掛け人が誰かは解らないが、そう言う事はどうでもいい。

働く

金の為に働くのはもう嫌！かと言って金なきゃ生きていけん。仕事は嫌い、ちゅうか、仕事ってないじゃんか。ただ働きたい。金の事なんて気にせず好きなように体を動かすのがいいなぁ。目的が金になると何も楽しくない。楽しんだ結果が金ならいい。たかが紙切れじゃろうが。 そう言うのに振り回されるのは嫌！権力も肩書きもないのがいい。 私だけでいい。生きてるだけでいい。 面倒くさいのはなんもいらん。 う～そんな心境になるのは銭ゲバばかりがウヨウヨしとるからかな。私あんたらから尊敬の眼差しもいらん。

傲慢な眼差し

おめぇらの可哀想は単なる優越感に過ぎない。その欺瞞に満ちた目ん玉ひんむいたろうか。なんちゃってね。大嫌い！下品だよ。人の不幸に同情する奴は最低だ。本心から思っていないのは見え見えで、おめぇらに助けられるくらいなら死んだ方がましだ。気付いてないだろう。おめぇらが心の中で持っている腐った精神と言いたいが、精神なんて高尚なもんではないか。 出来損ないのでくの坊っていうんだよ。

共存

共に生きれる人は本当の孤独を味わっている。手を差し伸べる事と出来ない事の区別が出来るのだ。私の苦しい胸のうちを癒やすのはあなたの笑顔に他ならない。安っぽい同情など何の役に立つ。誰も替わって生きる事なんかできゃしないのだ。安易に理解を求める輩こそ軽蔑する。そう言う輩に限って人とは共存出来ない。 孤独な人こそ信頼も出来る。

不整脈と私

誰にも分かってもらえない苦しみこそ私を培ってきたものだ。今はそう思える。病院に行くと大袈裟に扱われるより、ゲラゲラ笑いながら対応してくれる看護婦さんの方がいい。泣いたって笑ったって治る訳じゃない。ただでさえ苦しいのに目の前で悲壮な顔されたらかえって苦しみはますばかりだ。すっかり馴染みになった不整脈。爆弾だ。 不整脈が治まると心臓の規則正しい動きを有り難く思う。心臓が勝手に動いている時はありがたみなんて分かりはしない。 誰にも分からない私だけの苦しみは私の親友のようなものかも知れない。言葉ではいい現せない喜びや苦しみこそ私だけの宝物。穏やかな心臓の鼓動を感じながら、平和だねなんて思う。誰とも分かち合えないものこそ、私と言う人間の世界への案内であるのかも知れない。 個性と言う言葉の持つ一つの側面には悲しいかな、誰にも理解されない事柄が含まれている。一人で歩くしかないから個性にもなるのだろう。 険しい道を歩いて来た者ほど優しい。人間は皆一人で苦しみを抱え生きざるを得ないのだと知っているからだ。ゲラゲラ笑う看護婦さんも多くの患者に接して来て、替わってあ
げれない苦しみを知っているのだろう。苦しみを取り除いて欲しいとは望まない。誰かが、その胸のうちで頷いてくれているだけでいい。私の中の神様と同じように。