傷つきながら

傷つきながら、歩いてきた。そんな私だからきっと人も傷つけていた。不完全であるが故に自らも傷つく。傷ついてもやはり前に向かい歩きたい。 次第に昔の私とは違うものに価値を見いだすようになった。憧れだったものはただのガラクタに変わり、自分の心の変化を不思議にさえ思う。否、私自身が望んでではなく世の中の価値観に媚びを売っていただけだ。人が尊敬の眼差しを向ける人に憧れはしたが、その眼差しは人にではなく付随物に対してでしかない。よく言うではないか、金の切れ目が縁の切れ目と。 切れた方が良かった。金が悪い訳ではないが、それで繋がっている関係ならない方がいい。価値のないものに随分犠牲を払っていた。満たされる事のない空虚感から拒食症にもなった。食べる意味も無くす。胃袋を満たすものは何でも構わない。塩と米だけだろうが一向に気にしないが心は贅沢だ、わがままだ。 でもね、欲望がなくなると人はあんまり傷ついたりしないもんなんだとも思った。 身ぐるみ剥がされスッポンポンってとこかな。本当の私。あるがままの私に帰ってきただけの話だ。

弱さ

弱いのだろうか。人間としての弱さを感じる。不自然だったり不必要に理性的だったり、決められた通りの事しかできなかったり。世の中の決まり事に対してだけじゃない。自分自身で自分を縛っている場合も同じだ。自分に対する信頼、そう言うものがないのは弱さでしかない。ここ暫く面接で多くの人に会う機会があり、感じる事も多々ある。職種とは関係ない。弱いのはその人の人間性で職業は一つの衣装に過ぎない。 この人は仕事を離れたら一体何が残るんだろう。働く事は嫌いではない。そこに寄りかかるのは嫌だが、生きてる限り何らかの形で人と関わっていたい。世の中とではなく人とだ。 外を歩いていると見知らぬ人と笑顔を交わす。誰かなんてどうでもいい。町で偶然会う人は無防備で、その人となりが自然とでる。 その場限りだけど素敵な人との出会い。 自転車で走っている時二人のスーツ姿の男性が道を開けてくれて、ありがとうと声かけたら、いいえと爽やかな返事が返ってきた。道を開けるのは当たり前かも知れないが、当たり前に対して嬉しいと思う。その日の天使に私もなれたらいい。人間として豊かで優しい人。強い人
とはそんな人だと思う。

遊びながら学ぶ

ながらぞくの私が友人とやっていた事が今頃テレビでブームになっている。 ５分とか時間を決め、漢字を書く。負けた方が飯おごるとか。 ながらぞくの私はただ本に向かっての勉強は苦手で、遊びながら、生きながら、なんでもながらぞくだ。 生きてるだけで丸儲けなんだがそれだけだと生きてる事に飽きてくる。生きながら育つが理想的だね。

方向おんち

子供なら分かるが大の大人が機嫌取られてホイホイ喜ぶ人は苦手だなぁ。何かに怒っているのは分かるんだが、私には関係ない、が側にいたら息苦しくなる。最近は自分が原因でない不機嫌に対しては無視できるが、昔は必死で機嫌取っていた。私が原因なら謝れば済む事なのに見当違いの方向おんちだったのか、訳も解らず機嫌を取っていた。癖になってたんだ。 不機嫌の原因を間違った方向に持っていくからややこしくなる。 でもこう言う人多いかも。感情も理性も人情も、とにかく方向を間違わないで頂きたい。

一段だけけでも

人間としての時間は短い。私が目指す大地ははるか彼方だ。途方もなく遠く長い道のりになる。そう思うと歩く元気さえ失い、階段の下で座り込んだ。どっちが良いのか。座り込んだままにいるか、たとえ一段でも登るか。目的地に私は着く事はない。分かっていて、私は一段でも登ろうと決意した。上の子が生まれた時、私はこの子の為にも自分は歩かねばならないのだと思った。意識の変化は子供に寄って急速に駆け出した。愛する者を守りたいが為に人は行動する。