これが私の宿命？

父親の所にいた時も会話は全く無かった。毎晩酒を呑んで帰ってくる父親。呑んででは暴れ、叫び、雑音に満ちていた。誰も会話をしない。皆、無言だ。
何時しか会話そのものを忘れかけていた。何の為に人は言葉を生み出したのだろう。寂しいと言う思いから人と繋がりたいと願ってではないのか。
今も変わらない。
父親との生活が嫌で逃げ出したのだが、他の世界を知らない私は過ちを犯した。馴染んだ世界。体に染み込んだ世界。
父親と同じ匂いの人。コミュニケーションのない毎日。墓場。
唯一の会話の相手は私の心。
自分の心と会話する。私の相棒はこの心だけなのか。
何の為に人間になろうとしたんだろう。少しでも多くの人と触れ合いたいが為にではないのか。
無口を神秘的と勘違いしたり、威張りちらしている人を偉いと思ったり。全部偽物だった。
もう嫌なんだ。
心ない人との虚しい世界は。

好意

好きと言う単純な気持ちが好き。
愛はあなたの中に眠っているだけでいい。誰にも奪えない愛を持っているから好意を持つ。
誰かに与えてはいけない気がする。
互いに愛を手放さないから好きにもなる。単純に小さな時間を積み重ねるのがいい。共有した時間を懐かしむのがいい。
思い出の数だけ大切な人になる。
木が育つように絆が大地に根を張る。
目には見えない所でしっかり繋がるのがいい。
語らなくても伝わる心が心地よい。
静かに漂う思いが風のように心地よい。
伝わっているのだと気付いてくれたならいい。それ以上は望まないのがいい。
単純がいい。
自由な愛がいい。
誰も束縛しないのがいい。
そこにあなたがいるだけでいい。
見ているだけでいい。

気のせいかな

ふっと背後に感じるものがある。
どんな気持ちで見ているのかは知らないが悪意ではない優しさを感じる。言葉を交わした訳でもないが。
心は不思議だ。
無言で思いを発する。言葉以上に強い。心の美しい人とは自分の愛を押し付けないのだろう。溢れる思いを胸のうちにしまって言葉にはしない。耐える強さがないと人を愛せない。心のうちで静かに思っている。祈りに似た愛がある。
無言で感じる愛がいい。鈍感な人は嫌いだから。心が叫びそうな愛がいい。
深い愛ほど言葉を無くしてしまう。
語らない時間が言葉以上に多くを語る。

甘えちゃいけねえよ！

人の好意に甘えちゃいけねえよ。
いつでも念頭において受け取る。好意を拒むのも失礼だが、当たり前になるとだらしなくなる。
私の好意はある意味人を試しているのかも知れない。
君は人を惹きつけるものを持っている、私自身には分からない何かがあるなら、それはあらゆるものへの愛であって欲しい。
一生懸命に生きるから魂は語る。
それが人間の素晴らしさとも思う。
無心に命を信じて。

おい!!

今日は遊べないからあっちで遊んでおいでってか。
犬の気持ちだなぁ。どんな気持ちで段取りしてくれたのか知らないが、私の性格では無く性質を見抜いての手回しに感謝。
考えているんだが、何も考えていないように見えているんだろう。好きと言う気持ちだけで生きる。単純で軽やかにしなやかに。
毎日そんな風に生きていたい。