分身

何故そうなるのかは分からなかった。話を合わせるのでは無く波長を合わせてしまう習性が私にはある。相手が如何なる人間であるのかを内面から味わう。
側にいて居心地のいい人とは多分そう言う人を言うんだろう。一緒にいる間、私は死んでる。
誰も私が合わせているとは思っていないのだろう。自身の姿を反映しているのだとは気付かない。
私も思った事がある。私がもし双子なら寂しい思いをせずにすむのだろうと。
憧れだ。例え双子だろうと人間は孤独な存在になるべくして作られている。孤独でないと言いきれる人間は自分と言うものがないだけだ。
自分に目覚めた者は孤独に気付く。気付いた者だけが人の寂しさを理解するのだろう。
一緒に落ちていく事ではない。異なる人間だからこそ手を差し伸べる事も出来る。支え合うとはそう言う事だと想う。
感謝を知らない人間は苦しみを肩代わりする事を分身に求める。自分の全てを認め受け止める覚悟がないから、他者を自分の身代わりにするのだ。
全く違う人間が寄せる好意も、そう言う人にとっては当たり前で感謝を知らない。人が与えるものは無償ではないのだとは気付かない。
自分のものは自分のもの。人のものも自分のもの。他者には何一つ与えようとはしない。
そう言う人間が望む最高の願いは自分の不幸の一切を引き受けてくれる存在だ。それは生きているとは言えない。
私には今愛する人がいる。無言で示す好意を嬉しく思いつつ案じてもいる。
あなたを犠牲にしないで。
しっかりしなきゃ、と思う。相手を思いやる心も他人だと言う自覚があるからだ。

人生は楽しい

いろんな人がいて人生もまんざら悪くはない。
愛せよ。吠えよ。怒れ。嘆け。全ては人が生きる為のエネルギーでしかない。
使い方一つで変わる。悪いのは何もない。ただあんたの頭がわるいだけだ。

伊藤さん怖い

と、皆さんおっしやいます。
人の機嫌取ってまで人間関係を円滑にする気はないので。
上っ面の付き合いは時間の無駄。

昨日は休みだったでしょー？

暗号の意味を知りました。面白い人だね。遊び心を失わない人だと思った。
１から９の数字を使い会話をする。
楽しんでいるかい？まるで神様と私が考えた会話方法ではないか。信頼する者同士にしか伝わらない。人間が編み出した文明を嘲り笑うがごとし。これほど当てにならないものはない。言葉は素晴らしい発明ではあったがそこに心が入っていてこそ輝きを持つ。何でもそうだ。
心無き人々よ。文明の奴隷たちよ。最早あなた方には聞こえないのだろう。病んでしまった星よ。欲望にざわめく心よ。大切な事は密かに囁かれるのだよ。
恋人同士が語り合うようにだ。
文明と言う檻の中はさぞ居心地がよかろう。罪人でさえ空を仰ぎ自由に焦がれるものを。それさえ忘れた悲しき人々よ。人生は短い。笑いなさい。悲しみなさい。怒りなさい。嘆きなさい。良い悪いはないのだよ。全ては物事の意味を知る為にあるのだから。
辞書ではなく君自身が書物になりなさい。読み解くのが楽しい書物に。

心臓 と心

時々狂う。心もまた恋に狂う。
逢いたい。それだけを思う。
あなたを想う気持ちはまるで幼子のようだ。
そう言えば昔、王子様なんてぇのを空想したっけ。
ちょっと違ったな。どっちかと言ったら小さいくせに、精一杯大きく見せ、敵を寄せ付けまいと立ちはだかる可愛さだ。そう言うのって無鉄砲と言うんだよ。
寂しいから逢いたいんじゃない。ただ逢いたい。他には思い浮かばない。
先日、父が亡くなりました。今頃、父の亡霊がそこら辺りをさ迷ってんだろうなぁと考えていた。
寂しがり屋で自己中心な父の事だから、私を連れて行きたかったかも知れない。人を愛せない人間とはそう言うもんだ。自分だけが苦しいと思い、自分だけが寂しい思いをしているのだと自惚れてんじゃねぇよ。
でも私はあなたがさ迷っていようが恐れたりはしない。生きていた頃と何ら変わらない。あなたの人生は悲しすぎる。
good by