スイカ泥棒

スイカを見ると、きかい島を思い出す。旅先で出会った悪、三人。金はないわ、腹はへるわ、ぼやきながら、歩いていたら、ありました！食いものが、しかし、真っ昼間からと言う訳には行かず、取り合えず、その場を離れ、暗くなってから、実行。見張り番、ライト係り、盗人、役者は揃ったが、肝心要のスイカがない！暗闇の中手探りしながら探したが、ない！やられた！私等が計画練っている間にスイカは消えていた。しょうがないな、食えるかわからんが、何個か適当に持って帰った。腹が減っているって幸せなんだ。味より、腹が喜んでいたっけ。きかい島での懐かしい思い出は他にもあるが、これが一番笑えた。間抜けな性格は今だ、治る気配なし。学習能力が足りないのだと、解ってんだが、兎に角面白い。話変わるが、兎に、角と書いて、兎に角と読むんだ。 うちの兎には角(つのがない) 暫し考え込むか。

君の口癖

このままじゃ駄目？子供の顔で尋ねられると、駄目とは言えない。そのままでいい、だけど、がつい、ついてしまう。君が好きだから、誰よりも素敵であって欲しい。欲張りなのは、解っている。君だから愛した。その事実は変わらない。会わなくなって随分たってしまったが、君に似た人を見る度に思い出している。まるで、一枚の写真の様に、鮮明に残されて、町行く人の中に君を探している私がいる。退屈にならないか？ならないのなら構わない。昨日と違う自分に何時も会いたい。昨日の私は記憶の中で手を振る。行ってらっしゃい！決して、聞く事のない最後の言葉、見送りながら帰って来る事のない私に別れを告げる。死ぬまで私は私が何者であるか知らずに生きるだろう。

イマジネーション

たわいない会話の中からイマジネーションは生まれる。ヘッ？と、思った瞬間に生まれ落ちる。難産で苦しんで、生まれた子も可愛いが、うんこ(下品で申し訳ない)の如く、自然現象的もいい。私はこちらの方が好きで、出ないものは、出ないのだ！と、割りきって、暇潰しながら時を待つ。 本当に生まれるべくして、懐妊しているなら、ほったらかしでも育つ。 どんな子が生まれるやら、解らんから、いいのだ。自分の中の分身でもあるのだが、(初めまして！可愛い我が子よ。)今では生まれる前に解る。男か女か、正常か、そうでないか。 ほんで、生むか、生まないか、選択できる訳なんだが、わたしゃ、自分が好きだから、分身も好きだな。愛があれば、奇跡が起きる。ヘレン、ケラーが今でも好きな理由。彼女には勝てない。解っているが、もがきあがき、必死こいて憧れを追い求める。 愛してる、今更、言葉にすり必要はないか。 貴方を愛してる事は嘘では無かった。 命賭けて愛していた。 誰にも負けない位、負けてなるものかと思いながら、貴方を宿し、生まれいずる日を待った。初めま
して！貴方に良く似た子供の誕生。

遅いな

今日起きた出来事、まだ、何等変化なし、相棒が見付かる迄、暫し、沈黙の中で待ち伏せている。 忘れかけた頃に相棒が来る。おそ～い！時間厳守、と言ったとこで守ってくれはしない、が、忘れかけていた記憶を引っ張り出し、めでたくデートとあいなる。 忘れてなかったのね。待たされた分、愛の確さも解る。本当に愛されていると実感する。

矛盾

落ちた食べ物をもったいないと言いつつ、食う。腹壊すかな、と内心おっかなびっくりなんだが、捨てられてしまうのが切ない。 最近夏バテ気味で体調がイマイチ良くない。水分の取り方が悪いと思い、水分にレモン水と蜂蜜を加えて飲んだら、効いた。 はたから見たら矛盾してるらしい。食べ物ももったいない。私自身も、もったいない。両方大切なんだけどな。 訳の解らない事ばかりしてる、と思われている、と言う事は知ってる、が、私の中では何ひとつ矛盾してはいない。