役者不足？

一人何役もこなさなくてはならない、私の脳味噌から、物語りが生まれる度に衣装を替え、出番となる。頼もしい助っ人。でもね、冷静に考えて見ると、その前は私が神様の舞台に立っていた。たまには役目の交代があってもいい。長い事付き合っているとあうんの呼吸になる。 簡単に入れ替わる。よっぽどの信頼関係がない限りこんな事は出来ない。 同じ役を演じるのに飽きてきたかな、退屈そうな神様にチョツと耳打ち、根が天然惚けだから、乗りがいい。世界は舞台、神様が創った舞台、私は間抜けの役、間抜けは忙しいのだ。賢い人は神様が創った世界をひとっとび！ 折角創ったのに、もうちょいと遊んでくれないか。いじけた神様を想像してごらんよ。可哀想じゃないか。

野次馬根性

あ～そう言う面もあるなぁ。今頭の中で誰かが野次馬！と、呟いた。ぼーとしていても、感度はいい。即、反応。 イヒヒヒ、不気味な笑い声で追い掛ける。 何処まで行くんか、私にも解らん。野次馬根性が災いとなり、迷子になった事も度々。 泣いていると神様がやって来る。 嘘泣きも入っている。どうでもいいの！旅は長いんだから、楽しみながら歩く。 神様は世界をただ歩き回っているだけ。迷子の子供に振り回されたくらいで、怒ったりはしない、が呆れる事はある。 神様も複雑な心境なんだ、きっと。

役者

映画が本当に好きだった。過去形になった訳ではないが、今は見るより演じる方がいい。殆んどの役を演じた後はやっぱり、自分の世界を描きたいと思うものだ。それが人間としての進歩でもあるのだから、悪ガキはいるが他の役者がいなくなった今、神様と私と悪ガキしか残っていない。マア、なんとかなるだろう。神様は造るのが得意、悪ガキは壊すのが得意、私はチャチャをいれるのが得意。これで役者は足りる。ナスカの地上絵に劣らない物語りが出来る。 特等席は曇の上でございます。みとれすぎて地上に落下せぬ様、命の保証はいたしかねます。

ポエムは間抜けのぼやき

話しにはならないのだが、ポエムにはなる。ポエムは神様がやり残した仕事を探し歩くみたいな所がある。はなくそほじりながら仕事をする神様はなんやかんやと落とし物が多い。神様の後をついて歩けば迷子になる心配は要らないし、考えてみると上手い手だな。と我ながら感心する。 寂しいから離れたくなかったから、こんな事思いついたのかな？ガキの頃の気持ちは忘れた。多分そんな所だろう。 神様、財布も落として！ 中身が入ってないんだが。 金は神様も作れないらしい。いいこんびだね。

悪い癖

病院ってとこは変なとこじゃ。本当に痛いとこが解ってない。つい大袈裟な演技してしまう。苦しみが少しなくなったら一人で歩いて行けるし、歩かざるを得ないのだ。大袈裟に考えないで、ほんのチョピリ苦しい荷物を下ろせたら、いいんだと思う。折角の人生だから、楽しく生きたいだけ。 仕方ないものは素直に諦める。自然には逆らわないのが一番。