個性と神聖

個人には与えられた身体的特徴と性格がある。社会に適合する様に改造された人間より、個性で社会を覆す個性の方が社会は進化する。常に社会の常識を覆してきたものはたぐい稀な個人の特性であった。社会を意識しすぎず、個人として完成された人間の集合が豊かな社会を作る。過去においては優れた指導者が必要であったであろうが、時代は変わって来ている。人間一人ひとりが特性を生かせる時代へと変化している。自由である事の意味を履き違えていないだろうか。

理想的な親

理想的な親はいない、何故なら親である前に一人の人間に過ぎない。親と子供にも相性がある。どちらかがいいとか、悪いとかでは無く。相性の良し悪しは双方から見て、違いから、互いに相手が悪いと見たとしたなら、自立出来ない人間同士の責任のなすりあいにしかならない。全ての親子関係が理想的関係にある訳ではないから、社会に出てから、理想的人間関係を築いたりもする。かりに家庭の中のみに理想があるなら、人間は探すと言う旅も、理想的自己実現も放棄する。欲求不満から始まる旅と自己実現とは密接な関係がある。引きこもりの人間は、家庭と言う囲いの中で、世界に出て行く準備をする訳ではなく、安全な基地にうずもれた、地雷。安全であるべき場所を破壊する為の行為とも考えられる。人間は自己愛から、物事を自分の都合のいい様に作り変えてしまう。グローバルな視点で自分を見つめ様とはしないし、又出来ない。

出る杭は打たれる。

続編だ。打ちたいなら、打てばいいんでないの。私、百倍にして返すもんね。ただでさえ低い杭が地面にのめり込むまで、止めない！日本人の諺って陰湿で好かん、が。考え方一つで転がるから許す。平和過ぎたから出来た諺なんだろうね。それで巧く世の中が回ってくれたし、みんな、お友達なんちゃつて！性格が暗いんだよ。出る杭にも苦しみがあんだよ。平和呆けのあんたには解らないだろうが。意味考えて、相手見て、物言えよな。

空腹な脳味噌

空腹を覚えるのは胃袋ばかりではない。脳味噌も唸る。図書館で、三位一体について調べる事にした。何か食わせないと死んでしまうのは、脳味噌も同じみたい。三位一体は神観念の最も特徴的な奥義の一つとの事。人間に必要な知識なんだろう。社会との関わりもこの中に見い出せる気がして、四時間かけて謎説きにチャレンジ。説き終ったら、ダビンチの絵の意味も解った。図書館のおねぇさんも喜んでくれたし、脳味噌も満足したみたい。今は図書館に行けば知的好奇心を満たす事が出来る。この点に関しては、いい世の中になったもんだと、満足している。昔は学問は限られた人間しか学べなかった。今は本人さえ学ぶ気になれば何処でも学べる。

ココ、シャネルと言う名の宝石

ココと言う名は私にとって若き日の思い出でもある。私はココを知らなかった。ひょんな事からココに興味を持つ様になり、今では、ココなら、こんな言葉を言うであろう。言葉一つにもココ独特の味がある。ココは魔法使いの様に暗黒から立ち上がり、生まれた世界から自由と愛を取り出す。今では私はココ、シャネルと言う名を見る度にココの知られざる世界へ旅が出来るのだと、心踊らせ、ページをめくる。がそこにココはいないのが解る。名前は同じなのにココじゃない。ココはこんなかったるい奴じゃない。ココ、シャネルと言う宝石が放つ光は誰にも真似る事は出来ない、ただ一つの輝き。私はココに会った事はないが、ココの足跡を探す事は出来る。ココが通った道のりを辿り、ココを感じる。紹介してくれたのは友人だが、今では私の方がココの匂いを知ってる。(闇の中でしか決しておまえを見たことがないのだが)この中にだけココがいる。後はココのいない世界。私が見たいものはココ、シャネルと言う宝石が放つ輝き。人類の中にあるただ一つの宝石。