脅え

孤立するなんて言葉を聞いただけで不安になったもんだが、気にもならなくなっている。鈍感になったのか、どうでも良くなったのか、さだかではないが。心寮内科で(今日はどうしました？)聞かれる度にイラッ、とくる。帰りに知り合いの看護婦さんに逢い、馬鹿話に笑いころげてスッキリする訳だ。決まりきった台詞にウンザリしている毎日。たまにはヘッ？と言う事に遭遇したい。未来に対して考えはするが、予想してた事ばかりだったらきっと誰もが、私同様ウンザリするだろう。この世界に自分を適応出来ない私は、多分病気なんだ。そう思ってる方が気が楽になる。出来ないものは仕方ないと諦めて、世界をみていたら、孤立も悪くない。

孤立した生き方

願わくば世の中と関わらず生きて行けたら、穏やかに生きていける。世の中から排除された人は落ちこぼれではない。世の中の道具になりさがった人間に、何の魅力を感じる事は出来ない。環境の意のままに生きてる人間は、考える事を止めた。人間が人間らしくあるのは、我が身の保全を考えながらも、最小限人間らしく行きようとする姿勢にある。

う～。唸る！

マザーテレサを読んでいたら、息が苦しくなった。と、言っても悪い意味ではない。私、何やってんだろう。ほっといても死ぬと解っていて、なお、マザーは愛されて死ぬ方が人は幸せだと断言する。頭で生きていない人間が好きだが、日本にいると頭が全てになる。出会いの度にジョークを飛ばす私だが、本当は私が笑いたいだけ。私が誰より笑っていたいだけなんだ。笑顔だけが救いに思える。私の中の神様は何時も笑ってなさい、そんな神様だった様に思う。避けられないものは仕方ないのだが、ちょっとだけ笑顔になれたら明日も生きて見るか、と思える。単純かも知れないが、笑っていたら心が開かれて魂が顔をだす気がする。ただ、そんな気がするだけなんだが。こむつかしく考えないで喜びが何処にあるかを考えたら、沈んでしまった魂を浮かびあがらせたらいいかなと思ってしまった。

どうでもいいが面白い。

なだいなださんの本を読む。名前聞いた事あるのだが、思い出せない。精神科医らしい。笑える医者だ。変わってる事を楽しめるって最高。落ち込んでいるだけなのに深刻になられたら、サービス精神旺盛の私は妙に深刻ぶるしかない。暗い気分でいると目の前が本当に暗くなる。どうでもいい話で馬鹿笑いしていたら、何とか生きて行けたらいいんでないの。脳天気でいいんだが、マザーテレサの生きざま、見たら、考え込んでしまった。私、こんなんでいいのか。日本にいると、なんでもかんでもどうでもよくなる。多分、今の日本にはそんな空気がまん延してんだろうな。生きてんだか死んでんだか解らん奴がウヨウヨいて、しょうもない事にこだわる事で辛うじて、自己認識しているんだろう。マザーにはそんな暇は無かっただけ幸せだったのかも知れない。人間、目の前にでかい問題があると、自意識が消えるんだよな。何処までもノッペリしていたら、自己確認が困難になる。本当はそんなもの要らないのが一番いいのだが。日本に居たら、なださんの台詞がピッタリしてくる。どうでもいいようでやっぱりどうでもいい話、う～んそんな気分になるな。

自由なんだがな

隣の奥方に会った。どうも空気が気まずい様な話方をする。隣近所の付き合いも大変ではあるが、もっと大変なのは下手な気遣いだな。相手も自分と同じ、なんて考えているから、ややこしくなる。誰と付き合っても構わない訳なんだが。私に言い訳する必要はない。貴方は私の所有物ではない、と、言ってやりたくなったが、止めた。気持ちは解らんでもないが。仲間意識はどうも好きになれない。気が合えば良いでないか。楽しいのが人生の喜びよ。退屈が人生の地獄とも言うが。わたしゃ、笑える時が最高に幸せだと思う。安上がりの人生でよかばい。世の中はありとあらゆる所にルールが書いてある場所なんだ。ルールは解ってるが、神経質になり過ぎるのもどうかな。世の中の状態を知った上で思う訳だ。今のままで構わないと思う人が大勢いるから、世の中も成り立ってる。私はアウトローのくちだ。たまになんでこいつら生きてんだ、と疑問に思いながら見てる。ん、それなりにいい事もあるんだろう。辛うじて生きながらえている訳なんだが。生きてる意味に関しては曖昧だ。しょうがないなぁと嘆いている私がいる。多分退屈なんだろう。