狂人、一歩手前

大抵右の首あたりだ。鋭い刃物で自分の首を切りつけたくなる。衝動だと解っているから、時が発てば納まる。昔から尖端恐怖性があり、高い崖に立てば飛び込みそうになる習性と闘ってきた。死への誘惑が私の内部には常にある。何時か死ぬ。この真実に私はただ進み続ける。歩き続ける。何処まで歩けるかなど考えず、歩く。立ち止まった時が死に他ならない。例え生きていても精神が立ち止まった時が私の死の様に思う。考えたくない問題が私の中にはある。今日と言う日が成長への道と思うから、死を恐れないのだとも思う。

嵐を呼ぶろくでなし

何時迄も忘れられない言葉の一つになっている。今頃貴方はどうしているのだろう。理解出来なかったのは私の方だ。貴方はあの日の私からは想像もつかない人間だった。何より自分自身に自信が無く、馬鹿な芝居を演じてしまった。今なら、貴方が見抜いていたのだと解る。素直に好きと言えなかった事が悲しい。その一言を言っていたなら別れても後悔はしなかった。本心を知られる事が怖い、その意味が今頃になり解る。もう一度貴方に似た人に会えると鷹をくくっていた。貴方は貴方でしかない。誰も貴方にはなれない。

仕方ないじゃない。これが私なんだから。

死んでしまいたい。そう思い詰めた時期がある。自分でない人生を生きるしか出来ないのであれば何の為に生きるのか理由が見付からないのだ。庭に出て花を眺めながら溜め息まじりに人生を考えた。今死ななくても何時か死ぬ。何と無く安心する。死ぬ時は死ぬ。単純な真実に積極的に死ぬ気にはならない。生きれる所迄トコトン生きてやれ。開き直ると安堵した。人生は思い通りに行かないから物語りになる。今この時点で全ての未来が解っているなら、ただ心臓だけが動いている機械と何等変わりはない。思いもよらない未来があると思えるから今日を生きれる。つまらない人生を愛する事は出来ない。墓場に入ればいくらでも安定する。だから、私は不安定を愛する。地獄を知ってるから、暗黒から溢れる光に感動する。

突っ込み

ファミレスで客が店員を呼び、(下げていただけますか？)店員さんもてきぱきして、いい感じ。客も気遣って、大量の皿をかたずける店員に(持てますか？)優しいお言葉。(はい大丈夫です)私なら、きっとこう言うだろう。モテテ、モテテ困るんですよ。しょうもないジョークなんだが、日常で笑える場面に遭遇する事が楽しい。なんでもない話も笑いに変えて、何時も笑えたなら、生きている事が楽になる。サラリとした人との触れ合いが日々の小さな華なんだと思う。

協調性

我慢と言う言葉も好きになれない。協調性も。日本の高度成長は協調性からきている。いい面もあるが、悪い面もある。今の日本を見ていると悪い面が際立ち、個性が瀕死になっている。日本が生き残る為にも様々な考え方が必要だろう、が、昔から協調性に重点をおいた文化では個性は潰され、再び戦争になる。異なる意見を持つ事が重要だ。情報に流されず自分で考え、習慣を改め見直すべきだろう。