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恋愛なんてある訳がない。ケチくさい精神構造の人間がするのは恋愛と言う喜劇になるのがおちだ。私が好きな男も恋愛対象になると変貌するのだろう。距離があるから付き合っていける。やっぱり人間関係は距離でんな。面倒くさい道のりを楽しんでいるうちが花よ。今身近にいる馬鹿面の男達も好きな女の前ではよりいっそう馬鹿面をしているんだろう。私はそんな男を大勢見てきたから言うんだが。いい男とは自分にとって都合のいい男を言うんだ。
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仕事が心を癒す事はなくとも死からの逃避にはなっている。今の所それだけで心に違う世界が見えてくる。仕事が楽しいのではないが少なくとも死ぬ事を考えず生きている。気がつかないうちに心は何時しか濁っていく。生き続ける事は闘いだ。心が濁るのが死より怖い。濁った心は何も写さない。寂しいのは辛いが心の沈黙は私にとっては死ぬ事より怖いのだと分かる。感じる心があるからこそ私は生きている。この世界を悲観しながらも私は微かな喜びや心が喜ぶものを探し歩く。
それは血の繋がりではなく心と心を行き交う川の流れ。遠き過去から流れ来る。巡りめぐりあらゆる地を巡ろうと水に変わりはない。川のほとりの景色はうつろいゆくも変わらず水は永遠を戯れるが如く巡る。時代と言う景色を眺めつつ水は流れる。我命のごときに。
歩き続けた道がある。何かになる為にではなく、ただ私の道がある。夢やらあこがれより強い私の生きて来た道がある。私は何者でもなく永遠に私であり続ける。私意外の何者にも私はなりはしない。私の道の果てには死が微笑むだろう。死が運命だから私は闘いながらも歩く。何時しか過酷だった運命さえも屈服する人間になる為にだけ私は歩き続ける。
大袈裟な事を望んでいる訳ではないが叶えられないものがある。好きな人と食事をしたり散歩したりだったりする訳だが、肝心の好きな人がいない。飽きっぽい性格もあるのだろう。一瞬いいなぁと思っていても何時か飽きる。面倒くさいから誰とも付き合わないのがいいのだろうがたまに思い出す人がいる。懐かしい気持からかも知れないが。尊敬出来る人ではあった。中々お目にかかれない人もいるのだと彼を思い出す


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