呆け！

久しぶりに美容室で髪を切ってもらう。出来たら余り行きたくはないのだが、どうにもならない状況になり、やむを得ずと言う訳だ。最初の頃は退屈から面白い話を提供したが、今回はする気にならず、黙っていると、店員が言うではないか[何時も面白い話聞かせてくれるから]と。私が客であんたは店員だろうが、楽しい時間を過ごしたいとは思うが、なんで私があんたを面白がらせねばならない。自分から提供しようとは思わないのか。腕さえ良ければなんて発想じゃ客は入らないよ。[面白い話も相手次第だからね]あんたのレベルに合わせて話しても私は少しも面白くはない。いろんな客がくるのだから、話題は豊富でなくちゃあかん。つまらない人間とは何か、成長も変化もない人間である。君へのプレゼントの言葉。

慰めよりか面白いだな

人の気持にはなれても、やっぱ他人だもんね。下手な同情より金くれとは言わないが、笑っていたらそれが何よりいい、と私は思うが、そうでない人もいる。多分、そう言う人とは付き合わないだろうと言える。チョツと自虐的な人が好きなんだ。子供の頃に身に付いた癖のようなものかな。辛い思いをすると、今度は武器に変わる。人間にとって何が苦しみかが分かっての上で攻撃する。その痛みは私自身が誰よりも良く分かっている。私の中の悪魔は過酷な時代に耐えていたような所がある。勝ち目のない弱い悪魔も成長する。優しい悪魔へと。破壊力を持った存在はコントロールを必要とする。抑制されない本能は美しくはない。

会いたくない

親に捨てられて会いたいと思うのかな。私は一度も親に会いたいとは思わなかった。親に会いたいと言う気持より、理想の人間に会いたいとは思っていた。私には親に会いたいと思う人の心境は分からない。親と言う存在が意識にはないのだろう。ひたすら人を探していた。素敵と思う人を自分の中に取り込みたいだけで、その事でジレンマも感じた。しかし、出会いは無駄ではなかった。[私は貴方ではない]自分の自覚は人から与えられたと思う。他人を映す鏡ではなく、他人を飲み込む暗黒が私の意識にはある。だからかな。暗い人は好きじゃない。深い人は結果的に私自身を鍛えてくれている。

理想

意識は深く、精神は高く、心は広く。この３つのものを備えた人間が私の憧れだった。空を見ると星や月がある。私の手は星を掴む事は出来ないが、掴みどころのない精神は可能だ。地球の王者にはなれないが、私自身の王国の王者にならなれる。金槌で泳げないが意識の深みに潜り、見た事もない深海魚を見る事はできる。深さと広さと高き世界。それは果てしない宇宙に似ている。この大地から遠い世界へと自由に旅をする。何処にも行く必要なんてない。私の旅はこの世界で、地球の中を回り巡る事ではなかったのだから。さ迷っている時、私は悲しむべき自分もいなかった。胸が張り裂けるような思いも味わえなかった。苦しめる私がいる。苦しみから少しだけ解放される時が喜びになる。 人間は複雑な創りになっている。体が空腹を訴えるように、心も又空腹を訴える。広い世界で私は誰にも捕まえる事の出来ない存在になる。 理解されない事が自由なんだと思う。意識が何者にも拘束されず、理解不能な存在。それは宇宙の神秘なのだから

シンプルがいい

詐欺働く頭が勿体ない。面倒臭い事が考えられると言うのも凄い。川上で毒を流し、川下で毒消しを売れば儲かりまっせ。今の経済はずる賢さの結果だね。付加価値を付けるのは結構だが、賢いの上に付く、ずるな付加価値はいらん。 仕事始めたら何だか元気になったような。人間といると私の中の悪魔が喜ぶのか知らんが、生身の人間は滑稽で、悪魔にとっては最も旨いご馳走かいな、と思う。からかい過ぎて転落するが、すぐ復活する強かさが好きだから、悪魔の子を手放したくはない。こいつがいない人生は退屈なものになる。死ぬかもよ、と囁くが、退屈よりはいい。私が窮地に追い詰められるのも自業自得なんだ。悪魔はエネルギッシュでないとね。流した毒に当たる度に抵抗力がついてくるもんだ。
善人を装うのも面倒臭いから、あるがままの私になると、私の中にいる悪魔は自由になる。尻拭いするのは私なんだが、退屈よりはいい。死神と悪魔が私の道連れなんだろう。