ランナー

振り返ると、私が歩いた道が影になり、幼い頃の私の棲みかである暗い森に辿り着く。多分、私には分かっていたのだろう。必要なものを手に入れ、故郷を去った。一定の場所に安住する事を許さない何かが私の命には宿っているような気がした。世の中とは逆に私は歩いた。人間を動かすには原点を見付けなくてはならない。その原点から再び地上に這上がる。苦しくはないか、と問われても[好きだから]としか応えられない。私が歩いた道は長い影となり、私の生まれた故郷を知らしめる。誰も行く事が出来ない地に私の故郷は今なお存在する。そこからこの現実までの道が私なのだ。誰も歩いた事のない道を私は歩いた。

空気悪い

仕事が早目に終りそうな気配で、退屈もあったのだが、何時もより早く切り上げ、帰る。脇目も振らず仕事をするのには私なりの理由がある。とにかく退屈が嫌で、面白い人がいない時はいっさい脇目も振らず仕事のふりをきめこむ。退屈な人は側にいるだけで苦しくなる。言葉では表現出来ない空気を放つ。投げて良し、受けて良しの両方があれば最高だが、どっちもないわ、ではただ退屈なだけ。一時間が地獄のように感じる。アィンシュタィンの相対性理論と同じ。楽しい時間は短く、辛い時間はなが～く、地獄を思う。何時か君に言ってしまいそうだ[君といると息苦しいね]と。君がどう解釈しようが君の勝手、私の勝手。

恋愛と感情

恋愛に感情はつきものなんだろう。まるで感情を喜ばせる為に恋愛するみたい。ややこしい道を通らなくても感情を喜ばせる事は出来る。恋愛よりユーモアだ。私のファンが多いのは、私の言葉に感情が全く無く、感情を言語で表現するからに他ならない。人の心を掴みたいのなら感情は出さない事。出さず掴むのがプロ。恋愛の達人は決して相手に惚れないが鉄則。それが惚れさせるテクニックでもある。寄って来たら逃げる。逃げたら先回りする。追い掛けない、が逃がさない。

破壊的感情

ぶち壊したくなると私の感情は爆発する。大阪府知事さんが時々、感情的に言葉を発しているのを見て、大人なんだからと言う発言はおかしい。理性的に話しても出口が無く、同じ所を回ってるだけの時は大概見えない常識が壁になってる場合がある。そんな時に理性的になんて言ってみても無駄だね。小泉さんもぶっこわすと言っていたが、橋本知事も同じ考えなんだ。馬鹿を連発するのが大人げないのなら、感情的になるまで怒らせる方が悪い。 どうせ私は子供だよ。馬鹿な大人に付き合わないもんね。頭悪すぎだよ。馬鹿が駄目ならアホがいいか。

理性と言う檻

理性的と言う言葉の意味、知ってるのかな。固まった理性なんて有り得ないんだよ。現実は生き物のようなもので、絶えず変化するのに、考えがずーと同じなんて、死んでるようなものだよ。生きている人は環境と言う空気の中を泳ぐ魚だと思え。環境に揉まれながら進化する。そうやって全ての生物は現代に生きている。人間だけが特別ではないよ。下手な理性なら、宿借りの方が生き残れる可能性がある。神は人間が滅びても何ら支障はありまへん。道を選び損なった生物が滅ぶだけの話。このままだと、やばいなぁと神様は感じていても、何も言わないだろう。[ほっとけ！]神様は冷たいのだ、とゲーテさんも言うとるがな。君がどんなにいい子でも神様には関係ないんだよ。それを人は運がいいとか言うけど、そればっかりじゃない。君の感性の問題でもある。環境が過酷になったら自己を鍛える覚悟で生きてほしい。その方が得るものがある。