切り刻まれた心

理解出来ないものは全部切り捨てたらいいさね。切り捨てたものは本来あなたに必要なものなのに。切り捨てる度にあなたは小さくなる。どんどん頑なになり小さな自分を守る為にだけ生きる。 小さな小さなあなたは微風にさえ怯え、さえずりを忘れた鳥、翼を無くした哀れなカゴの鳥。牢獄の中に捕らわれているとは思いもよらないだろう。守られている事はひっくり返したら支配を受けているんだ。 すっかり馴染んだカゴの中から世界に思いを馳せ、その血がざわつくなんてないだろうね。あなたの悲しい平和はカゴの鳥と同じだ。翼はもうあなたには不必要になってしまった。冷たいアスファルトの上であなたの血も凍えていく。

馬鹿な奴

じーとしてられないのは今では性格になってしまった、が昔はそうではなかった。学校をさぼり海辺にある吹き流しの下でノンビリ過ごすのが好きで、勉強はそっちのけの毎日だった。私らしい暮らしと言うものがあるとしたら、風に吹かれ物思いに浸る事に思える。 ぐうたらな元旦那は私を働き蟻に例えた位だから、多分何時の間にか変わったんだろう。だが根本は変わっちゃいない。ノンビリ生きたいと願うが叶わない現実がある。かってはぐうたらな男に寄ってバタバタせざるを得なかったが、今は自分の人生を豊かなものにしたいが為に走り回る。才能の最高峰は生き抜くに限る。有名になりたいとか権力が欲しいとか、結局自分に自信がない証に思えるし、人生の楽しみ方を知らないのだと思う。人生を楽しむ事が出来て次のステップも自ずと見えてくる。人間の進化の源は好奇心だから。面白いものに心惹かれる。 自分が今感じているものを何時か形に出来たらと思うが、その前に人生そのものを楽しめなきゃ意味はない。苦しい時も悲しい時も人生を楽しんでいたい、井上里奈さんの言葉だが素敵な人は人生の与える苦難に対してもYESと応える事だ
ろう。桑田佳祐さんの歌詞にもあるように軽さとしなやかさを履き違えた輩は巷に溢れている。 元旦那よ。君に言いたい。君の人生は何だったんだ。空っぽの人生からは物語は生まれはしないのだよ。君は退屈と平和を履き違えている。空虚と無色透明とを履き違えた私のように君も頑固と意思の強さを履き違えている。

失われた時

そんな題名の小説があるらしい。よく聞くのだが、読む気にならず内容を勝手に想像する。 不安定な未来に備え、金を蓄えるか、今を楽しむか、迷いながら今を楽しむ。もし神様がいるならきっと同じ考えをするだろう。 ある科学者が言っていた。好きな事は成功すると。同じ考えだ。成功せずとも後悔はしないのが最も最善な生き方に思える。 彼らが無邪気な子供のように見えるのはそんな単純な心で生きているからに他ならない。 アィンシュタィンと同じ考えだ。究極の洗練とは単純だ。 好きと言う単純な気持ちから歩くのが最も良いのだと自身の経験からも言える。

出来たら

傷付けたくはない。そう思うのだが、余りの無神経さに腹がたってくる。 無視するのも好きじゃないが、そうするしかない。 効果はあった。自然に寄り付かなくなり、うっとおしい会話から解放された。 他人に愚痴しか言わない人がいる。日頃の生活に満足していないのだろう。だけど本人はその事には気が付いていない。常に愚痴を言うきっかけを探している。原因はもっと違う所にある。大袈裟に言えば、生き方そのものに問題がある。誰かがどうにかしてくれるなんて馬鹿な妄想を持ってる限り愚痴を言い続けるだろう。

会話になってない

口を開けば愚痴では相手も遠ざかって行く。文句と愚痴と批判、こりゃ禁句だね。そこからは何も生まれはしない。現代人は欲求不満の塊だ。 楽しいのは自分だけでいいなんて発想ありぇねぇけど、実際殆どの人が自己中心的だ。一人で人生楽しめる訳はない。嘘だと思うなら無人島で暮らしてみるんだな。 だけど、愚痴しか言わない人間関係ならない方がましだね。 先日、昔の知人に会い驚いた。数年前の彼女は美人だと思っていたが、今では生気の抜けた抜け殻だ。改めて人間の生き様が作り上げる作品の凄さを感じた。長年人間をやってきて、私がこんな人間にはなりたくないと思う人間がいる。その見本が目の前にいる。驚いたのは余りにも自分の予感が的中していたからに他ならない。付き合っていた頃何度かうんざりした事があった。いつの間にか会わなくなったが、堕落する人間には特徴がある。自分の事しか考えられない。 一見自分を大事にしているようだが違うね。 人は自分を愛するようにしか他人も愛せないのだよ。そう考えて見ると自分が抱いている愛の形が他人を通して見えてくる。