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この問題は私の生きている意味に通じる。アウシュビッツでの生活は過去の事ではない。人知れず同じ世界に身を置く人が未だにいる。アウシュビッツでの出来事は人としてあってはならない事だ。人間の中に住む悪魔は煌びやかな衣装を纏い、醜い欲望にまみれている。
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生きてる事に感謝する人は幸せだ。彼は些細な事にも幸せを感じている事だろう。過ぎゆく時を愛おしみ幸あれと喜びで満たす事だろう。口を開けば不満しか言えない人は一度地獄を味わうといい。生き延びた時きっと小さな花にさえ愛情を感じるだろう。 遠くを探す必要などないのだ。人の心に溢れる愛があれば世界の全ては輝いている事を知る。 好んでこの世界をさまよってる訳ではないが気がつけばビィクトルが見た世界を歩いている。時を違え私も歩いた道を。 まるで忘れてはならないもののように、忘れかけては、思い出す故郷が心にある。 この道を歩いた者には独特の匂いがある。語らずとも分かり合える世界の住人達。私達は兄弟だ。
この課題になると嫌でも思い出す。ビィクトル、フランクルの夜と霧。生きていたい、生きてくれているだけでいい。 収容所に入る前に一人の男は美しい妻に許しを与えた。何があっても生きていて欲しいが為にだ。追い詰められると私は嫌でも彼らを思わずにはいられない。生か死か。2つの選択しかない人生の瞬間を味わった事があるだろうか。時代を超え不屈に訴える声がある。時を超え人々に忘れてはいけないのだと訴える心がある。私は旅する。遠く時を超え生と死の狭間で、四方を高い壁に囲まれ、微かに見える空から息も絶え絶えに希望の光を投げかける。 ビィクトルは語る。繊細な者ほど過酷な運命に耐えうるのだと。僅かの希望を生きれるまでの糧に変える事は容易ではない。
ため息ついたって変わらない。私は追い詰められると死を覚悟で行動する癖がある。それが私だ。そうやって私は今日まで生きてきた。死と生は私にとっては博打のようなものだろう。せっかく生まれてきたのに息を殺し生きていくなんて馬鹿げている。もし神様がいるなら生きてる事を喜ぶ人間こそ祝福して下さるだろう。 神の祝福のあらん事を祈る。
生きてる事を素直に喜びとし、感じていたい。世界は私の中にあるのであって外にではない。私を惹き付け止まないものは人間の心にある世界。私は自分の世界の中央に佇み、花冠を頭上に抱きたい。私に与えられたただ一つの贈り物だ。感じる事それが私の幸せだから、優しい心や楽しい心を旅する。


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