面倒くさい！

いちいち説明するのが面倒くさい時があるし、説明の仕様がない事もある。
息が合わない人といるとやたら疲れるばかりで、肝心要が全く伝わらない時の虚しさ。
決まりきったセリフでやり過ごす。
どうでもいいよ。
そう言う人間関係が当たり前になり、話をするのも面倒くさくなっていた。
誰かとコミュニケーションはしたいが、意味も面白みもない話は苛つく。
行き当たりばったりに出会う人とさり気なく触れ合う方が、新鮮になる。
そんな日々の最中、不思議な人に会う。思いも寄らぬ場所での出会い。
似た者同士はすぐ分かる。一度も話していないが、考えている事が手に取るように分かる。
言葉で説明するのが面倒くさくなる世界がある。
なんであなたはそこの住人になったんだろう。
いつか距離が縮まったら聞いてみたいもんだ。
探していた人だから。

ありがとうが言えなくて…

何となく生き延びてきたような。どこかで私を見ていてくれた神様とやらに私は心の中でしか[ありがとう]が言えない。
どこの誰かも分からない人の好意を黙って受け取るのは心苦しくもある。
他の人には読めない暗号で会話をする。子供の頃の内緒話や秘密。誰にも分からない会話。
でも、ありがとう。

心の声に従って

あなたには心の声が聞こえてはいないのか、それとも心がないのか。心がない人間はいない。ただ無視された心がある。無視されるのはとても悲しい事なんだ。一番身じかな人はあなた自身だ。最も信頼する人に裏切られたら心は存在しないに等しくなる。
たまには心の声に耳を傾けて欲しい。心は我が儘かも知れない。あなたにとてつもない難題を持ちかけるかも知れない。でも、無視はいけない。悪ガキの戯言さえ受け入れ笑い飛ばせるくらいでないと心は何も語らなくなるだろう。
その結果、心は反乱を起こす。関をきるように溢れる。狂った野獣のようにだ。上手く付き合いなさい。自分の感情、心と。

人生はゲームだ

恋愛の面白い所は心理的作戦があるからなんだ。釣った魚に餌は与えなくてもいいから、常に心理的作戦は持ち続けていれば恋も愛に変わる。緊張感を無くした魚なんて死んでるようなものだから、餌もいらない。
釣りあげたかったら極上の餌を用意しな!!くらいの心構えがなきゃ楽しみないのが恋愛。

忘れない

山名さん私はあなたを忘れない。亡くなる前にあなたと交わした無言の会話こそ私が心から望んでいる事を。
言葉も話せなくなっていたあなただが心の中には願いを抱いていた。最後の願いを私は聞いた。
死を恐れてはいない穏やかに去っていきたいだけだよ。
あなたの瞳はそう語っていた。私は無言で目を見つめ、両の手を胸の前で組んだ。静かな祈り。
あなたが私に教えてくれた幸せの意味。あの時の感覚を忘れずに。
私も信じているんだよ。山名さんの最後の願いこそが人の幸せだと。ただ、山名さんを通して確信しただけ。
ありがとう。そして安らかに逝かれた事を嬉しく思ってます。
いつまでも私の心にあの日の山名さんは生きています。