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くしゃみが二回。憎まれてんだ。ケラッ。全ての人間に愛されようなんて甘いんだよ。
恋愛に求めるものは、面白いかでしかない。昨日は面白くはなかったが、側にいるだけで居心地が良かった。それも私が求める要素の一つ。否、それが第一だろう。欲を言えば面白ければ尚、結構。
その他は野となれ山となれ。神のみぞ知る。
私の心が喜ばない事は必要ない。心よ、おまえが全てのものを生かしている。たとえ、相手が心から信頼する人であろうと、おまえを奪われては生きている意味はない。
全ての人々よ。君たちの好きなように私を定義付けるが良い。
否定する無駄な時間は省きたいのだ。人が思うに任せよう。君らの自由を奪う権利は私にはない。
読み解けない書物は私の好奇心をかき立てる。君もそうであって欲しい。
振り子のように心は揺さぶられる。赤子の眠る揺りかごのように。
撃沈してはいけないよ。
読み間違いもまた、楽しからず。それは思い出になる。物語になる。そうやって人々は物語を紡いでいく。
ロミオとジュリエットのように。
盲目にならないこと。常に目覚めてなさい。ただし、冷めていては凍えてしまう。
目覚めて歩く者は燃える太陽。
人間の心の最も深い場所に遺跡がある。君だけの遺跡が。
それを奪うか、共に落ちるか、焦りと期待が全てを台無しにする。欲望に目が眩んだ者は遺跡と共に落ちる。ただ、それだけだ。
私が何を見据えて歩くのかは誰も知らない。君らとは逆に向かっているとだけは言える。ばれる心配はいらない。
物事にしがみつかず素早く動きなさい。それが本来の君のものなら、必ず手に入る。
自分の心に誠実に生きること。常に心に問いかけなさい。心が発する警告を見逃さないように。
心は君の目や耳より確かなものを知っている。それは感性とも言う。
心はよこしまな悪魔も兼ね備えている。強かに狙いを定め撃ち落とすためなら、あらゆるものを犠牲にするだろう。
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あなたは私に宿命を与えた。過酷な茨の道を。あなたは時折振り向き私に語りかけた。私は捕らわれの身を何度呪ったか。だが、あなたはいつも[笑ってなさい]としか言わなかった。
密かに私が願っていた事をあなたは叶えてくれました。人間としてのたった一つの願いを。あなたはそれが何であるかをご存知ですね。世界中から憎まれてもただ一人の人の愛を求めてきた幼子を。
あなたとの約束を私も忘れてはいない。けれど私は人間です。愛がなくては生きて行けない弱い人間なのです。
約束の地に私は向かいます。あなたと交わしたあの地に。
私が見えていますか。暗い夜道に輝いていた月にあなたを重ねて、何度も問いかけました。
一寸先も見えない不安の中で微かに大地を照らす月明かり。信じられるのは自身だけでしかなかった。
今はあなたに感謝してます。宿した命が生まれる予感を感じているのです。
苦痛は今の私にはありません。全てはあなたの計画だった。
普通のプロポーズでは落ちない女だと分かりくどく男は面白い。最近になって過去の男たちが言っていた言葉の意味が分かり始めた。
[僕を誘って頂けませんか]私にはもったいないほどの男が少年のよう見えた。[あなたなら他にもたくさんいるでしょ]
何度か食事に行ったが、何故、私に興味を持つのかが理解出来ず、何となく終わった。時々寂しくなると一緒に過ごした時間が蘇る。逃がした魚を追いかけ海原を走り回る気にはならず、またそのうち獲物がかかるわいなぁなどと呑気に構えていたら、本当にかかりよった。 これ逃がしたらまた後悔と寂しい人生だ。好奇心と言う私の胃袋はたえず珍魚を求め深海を泳ぐ。
好奇心がなくなったら私は死んでしまう気がする。
深海には忘れられた魚たちが静かに暮らしている。私の仲間よ。陸に上がれなかったのか、それとも生まれ育った故郷を忘れられなかったのか、いずれかは知らねど、よくぞ長い時を生き長らえてくれたものだ。
あなた方の事を何と言うか、知ってるかい。
神様の子供と言うのだよ。
元気な顔見て安心いたしました。
取りあえず顔見て帰るかー。あなたを待っている間、本を読んでいて、面白い箇所で、ハタッ!と止まった。
秘密。秘密とは意図された隠蔽である。諸個人の相互作用は他人についての知識を前提にしているが、かと言って他人の全てを知っている訳ではなく、また人は自分の事を隠したりウソをついたりする。秘密は社会関係に不可欠の形式である。さらにメンバーが秘密をわかちもつ事によって秘密結社が成立する。
これを読みながらあなたとの関係を思う。お互い話をした訳でもないのにいつの間にか密やかな会話を楽しむようになりましたね。
無意識の意識。
あなたのテクニックには感心いたしました。相手を理解していなきゃ出来ないのです。その辺りから考えてみると、あなたは相当冷静で理性的な方なのでは。
日をおうごとに仕掛けが巧みになるのには恐れいりました。
闘争本能が強い人間は普通のプロポーズでは落ちない、と分かっての仕掛けかな。あなたに出逢ってから人生は楽しいゲームになりました。一度限りの命ならば楽しんだ者勝ち。
暗いのは嫌いだから。人間はもともと根暗なんだがなぁ。
生まれつき明るい人ってもしかして頭悪いのかも。
心療内科に行くと私は鬱と診断される。確かに一時は鬱であった。本来の自分に目覚めた時私は絶望した。
暗い闇に私がいる。頭上には微かな光が見えるが私にはあまりに遠い。凍える手を擦りながら、冷たい夜をさ迷った。
夜道にはオレンジ色の光が差している。暖かな暖炉の火に似た街頭の街並みに安らぎを覚えた。私が親しみを覚えるのは煌びやかなネオンではない。ほんの僅かな温もりを感じさせる雪道の薄明かり。凍える手をポケットに突っ込み、背中を丸め歩く人々。
時折、私はそう言う孤独な人に会う。
おまえもか。懐かしい故郷の匂いのする人に会う。


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