ヤクザになりやんす

人間なら美意識くらい持てよな。好きに選べんだからよぉ！一つの価値観に犬ころみたいに群がるんじゃねぇ！
生きてるだけなら人間に生まれてくんじゃねぇ。
あ～嫌だね。似たか寄ったりの連中に飽きてくらぁな。
中身が丸見えなんだよ。服くらい着ろよな。感情、欲望剥き出しでそこら中うろつくんじやねぇ。
気持ち悪いんだよ。てめぇの腹ん中も丸見えなんだ。見たかぁねぇが見えるんだな。
これが私の人生の悲劇の源。こんなバッチい世の中で感性も洞察力も役には立たない。
見たくない。聞きたくない。全部ふさいでも心だけは感じている。感じたくないものまで感じる。
そこの方、私が今どこにいるか探せるものなら探し出して下さいな。
見つけられたら喜んで飛んで行きます。見えてる私を捕まえたって無駄ですよ。それは仮の衣装に過ぎません。
見てはいけません。そっと手探りなさって探さねば捕まえられませんよ。
うりゃ～てめぇらぶっ飛ばしたろうか！

愛おしい方へ

今日はおいとまするかも知れません。
何故ならあなたの贈り物はよその方が持ち去ってしまいました。
でも安心なさって下さい。私これでも素早いのですよ。
あなたが忍ばせたお心だけはしっかりしまいましたから。
帰ってからゆっくり心の扉を開け、語りましょう。
今夜は静かな夜になるでしょうから、思う存分にお話しましょう。

嫌なの

憎しみで心を曇らせるのが嫌なの。ここで静かに本を読んでいたい。私を縛らないで。愛よ憎しみよ。すべてから解き放れて心は空の雲でいたいの。
欲望から身を引いて静かに書物に目を落とすのが私の習わしです。せめてもの救いを残された方を忍びつつ。ざわめきの消えた心にだけ届く声が聞きたいのです。
邪魔をしないでくださいな。
ここが私の住まいなのですから。
あなたもご自分のお家にお帰りにならないと日が暮れてしまいますよ。

なんと素敵な世界なのでしょう

感じたままを書くことがこんなに楽しいものなんだって知らなかった。
人目を気にせず、思いのままに溢れくるものを受け止める。宇宙に絵を描いているかのように自由です。言葉の泉が地底でさらさら流れるかと思えば、姿を変え吹き上がる水しぶきともなる。
いかようにもうつろう心はまるで水のよう。溢れる思いも水のよう。
私は魚になろう。
未だかってなかった自由を味わい尽くしたい。
木の葉になろう。ゆったりと水面をさすらう。

自己啓発

風邪治った？って聞いたらキョトンとした顔して、取りあえず話合わせてくれたみたいだけど。
姿が見えないから風邪ひいたんかなと早合点してしまった。
土曜と日曜は来るのが遅いんだ。
こう言うところも私かな。自分を見る鏡が必要なんだなぁ。どっかに鏡ないかなぁ。私を写す鏡。
占いで、恋愛に入れ込み過ぎって出てた。そうかもね。否定はしない。
書いたのを読み返していたら、目が覚めた。文章書くってのは自己啓発なんだと思う。鏡がない寂しい人が書くんだ。
切ないね。
日がたち、読み返すと、笑っちまう。
私じゃないと思った。エッ！これ私？
うそ～！のけぞるなぁ。
まっ、そう言う時もあっていいか。
熱が冷めて冷静になったらおかしくて笑うしかない。
沸騰するのも早いが冷めるのも早い。
瞬間湯沸かし器だそうですよ。私は。
あんたは男運はいいんだが、我がままらしい。そんなことないんだかなぁ。
まっ、絶対譲れないものはあるかなぁ。他はどうでもいいや。その譲れないものって何だろうね。自分でも分かってなくて、分かってないんだが、どうもなんかあるような感じだなぁ。何に拘ってるんだか自分にも分からん。
エキセントリックってなに？
禁欲主義だそうな。そんなことないけどなぁ。
どっちでもいいや。自分のことはほっとこ、が私だ。
多分、いつも自分は見えてないのかも知れないし、そもそも自分がないんじゃないかって思う時があるなぁ。
自意識が自分なら私にはないんだ。私窮屈な服嫌いだから。身軽が好き。